太陽熱土壌処理並びに被覆資材を利用したとう菜の減農薬安定栽培技術

タイトル 太陽熱土壌処理並びに被覆資材を利用したとう菜の減農薬安定栽培技術
担当機関 新潟県農業総合研究所
研究課題名
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 とう菜栽培において、8月上旬に作畦後、は種前まで畦面を太陽熱土壌処理することで雑草発生が抑制され、除草剤散布が不要となる。また、は種直後から不織布べたがけし、間引きを1回で、ウイルス病や虫害が抑えられ栽培の安定化が図られる。
背景・ねらい 新潟県魚沼地方を中心として、冬期間に収穫されるとう菜「大崎菜」の栽培が行われており、冬場の貴重な野菜として近隣地域に出荷されている。このような地域特産農産物は、安全性や環境保全に対する生産者の関心が高い。そこで、9月の秋雨での雑草多発、9~10月温暖期間の害虫多発が苗生産を不安定にしていることから、育苗期における減農薬処理方法を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 8月上旬に、施肥・耕耘後、畦上面幅100cmに畦をたて、ポリフィルムで畦面を覆い、は種直前までの約1カ月間太陽熱処理を行う(図1)。
  2. 9月15日前後に株間10cm、1株2粒播きになるようシードテープ等を用いては種し、長繊維不織布(パスライト)をべたがけする。被覆は定植期(10月下旬)まで行う。
  3. 太陽熱処理は、除草剤散布と同等程度まで雑草の発生量を抑え(表1)、発芽率の向上、生育の促進も図られる(表2)
  4. 不織布被覆は、アブラムシによるウイルス病やダイコンサルハムシ等による食害を軽減する。害虫の不織布内への侵入は、間引き回数に比例して多くなるため、間引きは1回のみがよい(表3)。
  5. は種後べたがけ被覆した場合、遮光・保温・保湿等の効果によって生育初期が徒長しやすい。このためは種日を現地慣行(9月10日前後)より3~5日程度遅くすることで、一番とうの生育が抑えられ、その結果2番とうの発生が促進され、収穫本数・総収量が向上する(表4、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 太陽熱処理の効果は天候と処理期間によって左右されることがあるので、日照量の多い8月上旬から開始し、は種直前まで被覆しておく。
  2. 太陽熱処理中、地下5cmにおける地温は45℃以上に達し、根こぶ病に対する防除効果もあると考えられる。
  3. 強風等によって不織布がはがされたときは、虫害が局所的に発生する場合があるため殺虫剤を散布する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004690
カテゴリ 安定栽培技術 育苗 害虫 栽培技術 雑草 出荷調整 除草剤 施肥 だいこん 土壌処理 農薬 防除

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