家畜飼料として利用する生米ぬかの品質劣化防止

タイトル 家畜飼料として利用する生米ぬかの品質劣化防止
担当機関 食品研究センター
研究課題名
研究期間 1996~1998
研究担当者
発行年度 1999
要約 生米ぬかを加熱処理することによってリパーゼ活性と水分を低下させ、常温保存においても酸価(AV)の上昇を抑制することができる。この処理を行なう実用規模装置の処理能力は150kg/時、処理コストは5円/kg以下である。
背景・ねらい 脱脂米ぬかより栄養価が高く、安価に入手できる生米ぬかは、脂肪の劣化が早いために飼料としての利用が進んでいない。そこで簡便な加熱処理によって、保存性を高めることを目的に加熱処理条件について検討し、実用規模の処理装置を開発する。
成果の内容・特徴
  1. モデル実験では、米ぬかを温度80℃以上に加熱後放熱して、水分を8%台とすることにより、常温保存における酸価(AV)の上昇を抑制することができた(表1)。
  2. 実用規模装置は加熱筒(スクリューコンベア)2基を直列とし、加熱後の米ぬかをサイクロンで放熱する。加熱筒は外筒及びスクリュー軸のパイプにも蒸気を供給し、米ぬかが接触する金属部すべてを加熱して米ぬかに熱を与えることができる(図1,特許出願:平9-174068、平10-372911)。
  3. 実用規模装置は3kg/cm2(138℃)~4kg/cm2(148℃)の蒸気で加熱する。米ぬか供給量が1.5~2.5kg/分(90~150kg/時)の範囲において、出口の米ぬか温度は90~93℃となる。サイクロンから落下する米ぬかの水分は8%台に低下し、このとき米ぬかのリパーゼ活性は生米ぬかの約半分に低下する(表2)。
  4. 35℃で4週間保存した米ぬかの酸価(AV値)は生米ぬかの90に対して加熱処理したものは22~34で、8週後の酸価は50以下であり、冷蔵にほぼ等しい劣化防止効果がある(表2)。
  5. 加熱処理米ぬかの飼料成分及び機能性成分は生米ぬかと変わらない(表3)。
  6. 以上のように米ぬかを加熱処理することで、常温で保存が可能となる。
成果の活用面・留意点
  1. 地域で入手が容易な米ぬかを家畜飼料として夏期も安定した品質で利用できる。
  2. 加熱処理のコストは実用規模装置で米ぬか1kg当たり5円以下である。
  3. クズ米ぬか、酒米ぬか等の保存性については、さらに検討を要する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004676
カテゴリ 機能性成分 コスト 酒造好適米

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