飼料イネ品質判定のためのケイ酸と灰分の成分比の活用

タイトル 飼料イネ品質判定のためのケイ酸と灰分の成分比の活用
担当機関 土壌管理研究室
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 イネのケイ酸と灰分の含有率は、圃場、窒素・ケイ酸肥料施用、栽植密度、年次が異なる場合や、品種を込みにした場合でも高い相関を示す。この特性を活用して、ホールクロップ用飼料イネの嗜好性に関わるケイ酸含有率を灰分との成分比から評価できる。
背景・ねらい ホールクロップ用飼料イネの嗜好性向上のため、品種・栽培技術によるケイ酸含有率の低減化(目標6%以下)が求められている。このような技術開発に資する簡易なケイ酸成分の評価手段として、灰分含有率から判定する方法を求めた。
成果の内容・特徴
  1. イネの器官中、あるいはホールクロップ中のケイ酸含有率は、圃場や窒素・ケイ酸肥料の施肥条件、栽植密度、年次が異なる場合でも、また品種を込みにした場合でも、灰分含有率と高い正の相関を示す(図1、図2、図3)。また、出穂後30~35日でのホールクロップ中の成分比(ケイ酸/灰分)は0.544±0.037(cv6.8%、図2、図3の成績集計)程度である。
  2. この関係を用いて、飼料イネの嗜好性に関わるホールクロップ中のケイ酸含有率を灰分から評価した場合、品質向上のための目標とされるケイ酸含有率6%以下を満たす灰分は、成分比から換算して10.3~11.8%以下である
  3. 灰分測定は重量法によるケイ酸測定に比べ、塩酸による無機元素除去や2次灰化等の操作が不要となり、測定のコストと時間が大幅に縮減される(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. ホールクロップ用飼料イネの品種選抜、栽培技術開発に利用できる。
  2. 上記の成分比は細粒グライ土壌で得られたものであり、土壌により変わると考えられるので、活用に当たってはその場所での成分比を求めておく必要がある。青刈等、収穫時期の異なるものに適用する際も同様の処置が必要である。
  3. 本成果のケイ酸分析精度はcv2.1%程度である(サンプル量10~15g)。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004644
カテゴリ コスト 栽培技術 施肥 品種

この記事は