水田法面用保護植物として有望なイワダレソウ

タイトル 水田法面用保護植物として有望なイワダレソウ
担当機関 新潟県農業総合研究所
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 イワダレソウ (Lippia nodiflora) は、矮性であり、被覆進展の早さ、強健性に優れ、開花期が長い特徴を備えており、水田法面用保護植物として有望な草種である。
背景・ねらい 中山間地の水田は傾斜地に位置しており、法面はくずれやすい。そのため、特に新規区画整備は草生保護が一般的だが、その管理労力は、草刈機による事故の危険性をはらみながら多大なものがある。そこで草刈り不要な矮性の草種で、被覆進度が早く他の雑草に優占して進展する法面保護植物を選択する。
成果の内容・特徴
  1. イワダレソウは、関東以南の海岸に自生している多年生植物で、つるが密に地上を這い、各節から分枝と開花、また発根をする。根雪日数 120日間でも越冬し、開花期は6月から10月上旬と長い。種子は着かず、地下茎による繁殖もないので雑草化はしない。
  2. 被覆の進展はアジュガ等と比べて著しく早く、増殖圃向けにつる長30~35㎝を株からはぎ取り、8本/4㎡を9月中旬に移植すると翌年7月末には裸地が完全に見えなくなる(表1)。
  3. 新規区画整備水田の法面に、15㎝×60㎝のマットを横1m、縦 0.4m間隔として5月末にはり着けると、7月末には法面が被覆される(データ略)。
  4. 水田内及び水路内への侵入はわずかで、侵入した場合もつる先の発根は浅く、除去は容易である。また、浸透移行性除草剤(グリホサート剤)のつる先散布で侵入を抑制できる(データ略)。
  5. 雑草抑制力も大きく、侵入雑草の抜き取り程度で対応できる(図1、図2)。
  6. イワダレソウ被覆畦畔は、イネ科雑草を主体とした慣行草刈り畦畔に比べオオトゲシラホシカメムシの密度は増加するが(データ略)、斑点米発生量は同程度である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 白い可憐な花がカーペット状に長期間咲き、景観形成植物など多用な目的に利用できる。
  2. 増殖圃を設置し、芝のハリ着けと同様な手法で現地に定着させるのが基本となる。
  3. オオトゲシラホシカメムシの本田侵入に関わる要因は不明であり、現地実証の場合は、イワダレソウ植栽部を含め慣行防除を実施する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004617
カテゴリ アジュガ 傾斜地 雑草 除草剤 水田 中山間地域 繁殖性改善 斑点米 防除

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