ミディトマト隔離床抑制栽培における葉柄汁液中硝酸イオン濃度指標

タイトル ミディトマト隔離床抑制栽培における葉柄汁液中硝酸イオン濃度指標
担当機関 福井県園芸試験場
研究課題名
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 ミディトマト隔離床栽培で、RQフレックスを用いて葉柄汁液中硝酸イオン濃度を測定し、6段果房の開花後2週間までは8,000~10,000ppm、以降収穫終了までは4,000~6,000ppmに維持することにより240~320kg/aの収量が得られる。
背景・ねらい ミディトマトの栽培では、高糖度果実の生産を目的として隔離床による栽培が導入されているが、草勢の低下により後半に減収する事例が多く見られる。近年、リアルタイム栄養診断法が開発されているが、ミディトマトについては試験例がない。そこで、RQフレックスシステム(以下RQフレックス)を用いた硝酸イオン濃度の簡易測定による、窒素栄養の診断指標を作成した。
成果の内容・特徴
  1. 硝酸イオン濃度の測定は、2段果房直下葉の小葉葉柄より搾汁した汁液を100倍に稀釈し、RQフレックスにより測定する。このとき、小葉は平均的な生育をした3株以上から採取する。
  2. 2.葉柄汁液中の硝酸イオンを高濃度にした場合、すなわち、平成9、10年度6段果房開花後2週間(10月14、15日)まで8,000~10,000ppmとした場合に平成9年度では320kg/a、また平成10年では、以降11月まで4,000~6,000ppmとした場合に240kg/aと最も高い収量が得られる(図、表1)。
  3. 3.硝酸イオンが低濃度の場合、1株当たりの健全果数が少なくなり、収量が減少する(表1)。この健全果数の減少は、後期の着果数の減少と、不良果(果梗部緑色の退色による)の発生に起因する(図、表1、2)。
  4. 栽培後期まで硝酸イオン濃度を8,000~11,000と高く維持すると、健全果数が減少するとともに1果重が小さくなり減収する(図、表1、2)。
  5. 硝酸イオン濃度を高く維持したほうがやや糖度が高いが、1果重は小さくなる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 隔離床栽培におけるミディトマトの施肥管理基準として活用する。
  2. 葉柄汁液中の硝酸イオン濃度は小葉の位置、土壌水分、着果数によって影響されないが、植物体がしおれた状態での試料採取は不適である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004604
カテゴリ 栄養診断 簡易測定 施肥 トマト

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