水稲のM字型潤土散播直播栽培体系

タイトル 水稲のM字型潤土散播直播栽培体系
担当機関 石川県農業総合研究センター
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 M字型潤土直播栽培体系は、大区画水田を対象とした乗用管理機によるワンマンオペレータを前提とする機械化一貫栽培体系で、投下労働時間は73.5h/haと省力的であり、かつ収量の安定した栽培体系である。
背景・ねらい 近年、圃場の大区画化に伴い、水稲の省力的な栽培体系の確立が求められている。そこで、大区画水田においても苗立ちが安定し、耐倒伏性も強化されるM字型潤土直播方式を用いた、乗用管理機を前提にする機械化一貫栽培体系を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 栽培のポイントは、(1)播種4日前に代かき、2日前に落水して播種すること(播種時の土壌含水比100%程度、下げ振り貫入深10cmが目安)、(2)播種後は溝底に湛水する潤土管理を10日程度行ってタコ足苗・浮き苗を防止すること、(3)第一回目の除草剤処理は本葉1枚以降(播種後10日~2週間を目安)に行うこと、(4)カルパーコーテングは鳥害防止を兼ねて0.6倍重程度行うこと等である。
  2. 播種後の管理作業は、乗用管理機を活用し、除草剤散布・肥料散布は粒剤散布装置、病害虫防除は液剤散布装置を装着して行う。作業能率は0.5~0.75h/haである(図1)。
  3. ワンマンオペレータを前提とする乗用管理機の機械化一貫体系であり、10a当たりの投下労働時間は7.35時間で、移植の64%である。特に、播種前作業は育苗不要による効果が大きく、60%省力化される(表)。これによって規模拡大が可能である。
  4. 平成8、9年度県内52地点の直播栽培実証試験結果では、本播種法の対移植収量比は9割程度、対移植収量比の標準偏差は1割程度であり、収量の安定した播種法である(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 乗用管理機による圃場内走行を前提にしており、コーン指数が0.4~0.6MPa以上の硬盤が20cm深以内にあることが必要である。また、年間6~8回の圃場内走行により走行路が深くなるため、次年度は走行路を変える必要がある。
  2. 田面の均平を±3cm以内90%以上、標準偏差1.5cm以内を保つには、3年に1度程度、レーザー均平作業を実施すると良い。
  3. 経営規模を拡大する場合、春の耕起・代かき作業を効率的に実施するためには、クローラ型トラクタの導入が有利である。
  4. M字型潤土直播播種技術については、「北陸農業研究成果情報 第13号」66~67頁及び、「北陸農業の新技術 第10号」62~68頁を参照。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004580
カテゴリ 育苗 機械化 規模拡大 経営管理 栽培体系 省力化 直播栽培 除草剤 水田 水稲 鳥害 播種 肥料散布 病害虫防除

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