シンテッポウユリ×スカシユリの切り花用新品種「若狭育成2号」

タイトル シンテッポウユリ×スカシユリの切り花用新品種「若狭育成2号」
担当機関 福井県園芸試験場
研究課題名
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 小球根開花性の品種育成を目標に、1991年に交配を実施し、胚培養によって「若狭育成2号」を育成した。この品種はシンテッポウユリとスカシユリの種間雑種で、球根養成1年で開花し、年内定植の普通栽培によって5月下旬に開花する。
背景・ねらい 福井県内では、栄養繁殖系シンテッポウユリが普及しており、スカシユリ、オリエンタル系ユリもシンテッポウユリに近い小球開花性を持つ品種のほうが、普及性が高いと考えられる。そこで、球根養成期間が短く、シンテッポウユリに近い草姿で、草丈が長く、花はスカシユリタイプの切り花用品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 育成経過:
    1991年にシンテッポウユリ品種「中生あさま」に、花柱切断授粉法でスカシユリ品種「ソレント」を交配し、胚培養によって育成した。1993年及び1994年に開花特性を調査し、優良と判定されたので、1995年に品種登録の申請を行い、その後作型を検討した。
  2. 特性の概要:
    ①花はスカシユリ型の一重でやや大きく、上向きに咲く。花弁の色は、咲き始め淡橙黄色で、後白色となり、赤茶色の斑点がある。
    ②草丈は高く、葉の向きは水平で、シンテッポウユリ型の草姿を示す(表1)。③球根の増殖性に優れ、9月から10月のリン片挿し後、1年の球根養成で主球数が2.5~
    2.9倍となり、球根の肥大性も優れている(表2)。④小球開花性があり、10~20g球で1茎に3~4輪付いた切り花が得られる(表3)。⑤年内定植の普通栽培で5月下旬に開花する。抑制栽培は、花弁の伸びが劣り、花径が小さくなって適さない(表4)。⑥葉枯病にも強い(データ省略)。
成果の活用面・留意点
  1. ユリ切り花生産地域において、スカシユリ普通栽培の出荷期よりやや早い5月下旬出荷ができる。
  2. 栽培はビニールハウス等の施設栽培による。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004526
カテゴリ 栽培技術 施設栽培 出荷調整 新品種 繁殖性改善 品種 ゆり

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