ミディトマトの病原ウイルスの同定とトマト品種の反応

タイトル ミディトマトの病原ウイルスの同定とトマト品種の反応
担当機関 園芸バイテク部
研究課題名
研究期間 1997~2000
研究担当者
発行年度 1997
要約 福井県内で発生の認められたミディトマトのえそ果はタバコモザイクウイルス-普通系に起因する。本ウイルスに対して品種間で反応に差異が認められ、抵抗性因子Tm-2品種には抵抗性を示すものがある。
背景・ねらい 県内のミディトマト(越のルビー)に育苗期からウイルス症状が発生し、問題となっている。特に夏期には、果実にえそが発生し、病原の究明が求められた。そこで、病原ウイルスの種類を特定し、各種トマト品種の反応を調べ、防除対策の参考とする。
成果の内容・特徴
  1. 病徴:ミディトマトの葉は細くなったり、退緑斑やモザイクを生じる。果実にはえそを生じる(表1)。
  2. 病原ウイルスの同定:平成8年に採取した75個体のうち47個体が二重抗体ELISA法でTMV-普通系と反応する(表1)。ミディトマトから分離したウイルス(F28株)を、原宿主に接種すると病徴が再現される(表2)。検定植物のタバコ、インゲンの反応は、TMV-トマト系と異なる(表3)。血清反応ではTMV-トマト系とはスパー、TMV-普通系とは沈降帯が融合する。外被タンパク質の遺伝子の塩基配列はTMV-トマト系とは74.1%、TMV-普通系とは98.5%の相同性である。以上の結果から、本ウイルスをタバコモザイクウイルス(TMV)-普通系と同定する。
  3. トマト品種の反応:本ウイルスはTMV-トマト系とほぼ同様の反応を示す。抵抗性因子+/+、Tm/+の品種でモザイクを示し、全身感染する。Tm-2、Tm-2aの品種で頂部えそ、萎縮症状を示す。しかし、Tm-2品種の約半数で明瞭な抵抗性を示す(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. TMV抵抗性トマト品種の育種素材、育成の参考となる。
  2. 市販品種にも感染し、被害を及ぼすので発病株は早期に抜き取る。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004452
カテゴリ 育種 育苗 栽培技術 たばこ 抵抗性 トマト 品種 防除

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