「味こだま」の無代かき湛水散播直播栽培における播種適期及び適正苗立ち数

タイトル 「味こだま」の無代かき湛水散播直播栽培における播種適期及び適正苗立ち数
担当機関 新潟県農業総合研究所
研究課題名
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 水稲直播適性品種「味こだま」の無粉衣籾での無代かき湛水散播直播栽培において、収量の安定と品質の向上からみた播種適期は5月中旬で、適正苗立ち数の範囲は㎡当たり80~150本である。その場合、播種量は10a当たり6kgをめやすとする。
背景・ねらい 湛水散播直播での低コスト・省力化のネックになっている過酸化石灰剤のコーティング作業を省略するため、「味こだま」を用いた無粉衣籾での無代かき湛水散播栽培を検討し、播種適期と適正な苗立ち数を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 直播適応品種「味こだま」を、耕うん同時鎮圧・作溝機を用いて無代かき無粉衣散播した場合、発芽率は過酸化石灰剤粉衣籾に比べ劣り、40~50%である(表1)。
  2. 播種時期は、気温が上昇して発芽苗立ちの低下を抑えることやコシヒカリ収穫期等との競合を回避することから5月中旬が適期で、それ以降の播種は出穂期が8月下旬になり、登熟不良になる恐れがある。
  3. 播種量と苗立ち数はほぼ比例関係にあり、10a当たり6㎏播種で㎡当たり苗立ち数が100本確保できる(図1)。苗立ち数が多いほど茎数が多くなるものの有効茎歩合が低くなり、㎡当たり苗立ち数200本以上では穂数の増加は見込めない。また、㎡当たり苗立ち数70本以下では㎡当たり穂数が400本にとどかない場合が多い(図2)。
  4. 収量は苗立ち数が多いほど高くなるが、㎡当たり150~200本以上になると品質低下や倒伏の危険性も高まる(図2,3)。
  5. 収量の安定と品質の向上からみた苗立ち数の適正範囲は、㎡当たり80~150本である。その場合の播種量は乾籾で10a当たり6kgがめやすとなる。
成果の活用面・留意点
  1. 「味こだま」は休眠性が大きいので、種子籾は確実にハトムネ状態に催芽する。
  2. 無粉衣籾の播種作業には、動力散布機を用いると吐出時の衝撃で、発芽率が大幅に低下するので、無人ヘリや専用の播種機を用いる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004442
カテゴリ 直播栽培 水稲 低コスト省力化 播種 品種

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