水稲乾田直播栽培における省力的除草体系

タイトル 水稲乾田直播栽培における省力的除草体系
担当機関 福井県農業試験場
研究課題名
研究期間 1994~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 乾田直播の除草体系は、播種後湛水するまで畑状態の期間が長いため、従来は3回(液剤+液剤+粒剤)体系であったが、新除草剤(シハロホップブチル・ベンタゾンNa塩)の導入によって除草効果が向上し、2回処理(播種20日後液剤+30日後 粒剤)体系による省力化が図られた。
背景・ねらい 乾田直播栽培は播種後、出芽苗立まで畑状態の期間が長く、除草は播種直後+イネ出芽期(播種2週間後)+イネ2葉期(播種24日後入水1~2日後)の3回体系が必要である。しかし、液剤は10a当たり80~100 の水に溶かして噴霧するため、大区画水田では多労を要する。そこで葉期の進んだヒエにも効果のある新薬剤を活用し、除草体系の省力化を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 4月中旬に耕耘・整地・鎮圧を行った後、5月上旬に施肥・播種し、水稲が2葉期に達する6月初めより入水を開始した。除草方法は播種20日後(イネ2葉期)のシハロホップブチル・ベンタゾンNa塩液剤+播種1カ月後(湛水7日後)のベンスルフロンメチル・ベンチオカーブ・メフェナセット粒剤の2回体系である(表1、表2、図1)。乾田直播栽培における雑草の主な草種は、タイヌビエ、タカサブロウ、タデ類等の水田雑草であった。 
  2. (1)シハロホップブチル・ベンタゾンNa塩液剤1回処理(播種1カ月後)のみでは、後発生のヒエが認められた。しかし、同剤と湛水後土壌処理効果をもつ粒剤との2回体系では、効果が持続し、後発のヒエも少なかった(表3)。また、今回の2回体系は、従来の3回体系に比べて薬害も少なく収量への影響はなかった(表4)。 
  3. (2)除草剤散布に要する延作業時間は、液剤が管理機搭載のブームスプレアで2時間/ha、粒剤はカーペットダスタを用い、1時間/ha程度である。しかし、従来の3回体系は、最初のプロメトリンベンチョカーブ乳剤の散布時期が播種作業と重なるため、組作業となり、またDCPAは2葉以下のヒエにしか効果がないため、ヒエの葉令を常に観察する必要があった。しかし、シハロホップブチル・ベンタゾンNa塩液剤はヒエ4.5葉まで効果があるため、湛水前日まで処理を遅らせることが可能で、大巾な省力化を図ることができる。
成果の活用面・留意点
  1. (1)シハロホップブチル・ベンタゾンNa塩液剤は10a当たり原液1 を70~100 の水に希釈し、茎葉散布を行うが、本剤は加水後、すみやかに短時間で効果が半減するため、散布液の調製は使用当日に行う。
  2. (2)粒剤散布時の減水深は2cm/日以下になるよう留意する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004359
カテゴリ 乾田直播 雑草 省力化 除草 除草剤 水田 水稲 施肥 土壌処理 播種 ひえ 薬剤

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