ダイズシストセンチュウ防除技術としての輪作およびアカクローバ間作の再評価

タイトル ダイズシストセンチュウ防除技術としての輪作およびアカクローバ間作の再評価
担当機関 道道北海道農研
研究課題名
研究期間 2004~2008
研究担当者 串田篤彦
竹中重仁
発行年度 2008
要約 非寄主作物栽培下でダイズシストセンチュウ密度は、年間約60%減少する。秋小麦にアカクローバを間作した場合の線虫密度低下率は、1年間で約70%であり、非寄主作物の輪作よりも優れるが、その差は小さい。
キーワード ダイズシストセンチュウ、アカクローバ間作、輪作、防除、線虫密度
背景・ねらい
    アカクローバにはダイズシストセンチュウ(以下、SCN)の密度を減少させる効果があることが明らかになっており、線虫問題を抱える現場で利用されつつあるが、圃場における実証データがほとんど無く、効果の程度や密度推移の様相などが未解明であるなど、防除技術として指導する上で支障がある。また、非寄主作物栽培下での密度低下率についても明確なデータが無く、輪作の線虫密度低減効果は未解明なままである。そこで、SCN発生圃場においてアカクローバ栽培および非寄主作物(小麦、テンサイ、バレイショ、エン麦等)による輪作の密度低減効果を再評価する必要がある。アカクローバの主要な栽培形態は小麦への間作であるので、間作体系での評価とする。
成果の内容・特徴
  1. SCN密度は、非寄主作物栽培下で年間約60%減少する(図1)。
  2. 秋まき小麦にアカクローバを間作した場合、アカクローバすき込み時(10月上旬)のSCN密度は、対照の小麦のみ(非間作区)よりも有意に少なくなる(図2)。
  3. その後のSCN密度もアカクローバ間作区の方が低く推移し、間作翌年5月の密度は初期密度に対して約70%低下、翌々年5月で約90%低下となる。しかし、これらの低下率と非間作区の密度低下率との差は小さく、統計的に有意ではない(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. アカクローバの栽培法は、秋まき小麦への間作である。秋まき小麦の起生期(4月中・下旬)に播種(散播)、間作し、9月下旬~10月上旬にすき込む。
  2. アカクローバの生育を確保するために、小麦収穫残渣を除去する必要がある。
  3. 非寄主作物の輪作およびアカクローバ間作によるSCN密度低減効果を評価する資料として活用できる。
平成20年度 北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「ダイズシストセンチュウ防除技術としてのアカクローバ間作および輪作の再評価」(指導参考)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004207
カテゴリ 小麦 大豆 てんさい 播種 ばれいしょ 防除 輪作

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