ライムケーキ(粒状品)の特性解明と畑作物に対する施用効果

タイトル ライムケーキ(粒状品)の特性解明と畑作物に対する施用効果
担当機関 道立十勝農試
研究課題名
研究期間 2006~2007
研究担当者 笛木伸彦
竹内晴信
発行年度 2007
要約
    製糖副産物ライムケーキを粒状化しハンドリングを向上させたライムケーキ(粒状品)は、その効果が緩効的でばらつくものの、防散炭カルとほぼ同様に使用できる。
キーワード
    ライムケーキ、粒状、pH、石灰質資材
背景・ねらい
    製糖副産物であるライムケーキを粒状化し、ハンドリングを向上させた脱水ライムケーキ(ライムケーキ(粒状品)、以下、粒状ライムと略)の性状と畑作物に対する施用効果を明らかにする。さらに、畑地における適正施用の指針を設定し、未利用資源の循環促進を図る。
成果の内容・特徴
  1. 粒状ライムA(高炉セメントB種3%とタルク2%を添加し造粒)、B(酸化マグネシウム3%とタルク2%を添加し造粒)、及び防散炭カルを畑に施用し、てんさいを栽培すると、いずれの施用区においても対照区に比べて土壌pHが上昇し、草丈、葉数が増加する(表1)。
  2. 粒状ライムBには市販の防散炭カルとほぼ同等の生育向上・増収効果が認められる(表1)。他方、粒状ライムAの効果は粒状ライムBおよび防散炭カルに劣る(表1)。
  3. 粒状ライムAによる土壌pHの上昇速度は粒状ライムBよりも遅く(図1)、また酸性矯正力も劣る場合があり(図2)、粒状ライムAよりも粒状ライムBが石灰質資材としてより優る。
  4. 粒状ライムBは防散炭カルよりは土壌pHの上昇速度が遅く緩効的である(図1)。
  5. 粒状ライムBの酸性矯正力は、アルカリ分ベースで防散炭カルと比較した場合には概ね同等である(図2)。
  6. 粒状ライムBの投入量を決定するには、「資材添加・通気法」によるpH緩衝曲線に基づくのが望ましいが、「アレニウス氏表」を用いる場合には、現物で防散炭カルの1.2倍量程度とする。
  7. 以上のように、粒状ライムBは防散炭カルと同様に使用できるが、その効果が防散炭カルよりも緩効的でばらつくことを考慮する必要がある。
成果の活用面・留意点
  1. 粒状ライムBのpH上昇効果は防散炭カルよりも緩効的でばらつくので、保管中の水分変動をできるだけ抑えるよう留意する。
  2. 粒状ライムBを使用する際には、アルカリ分や水分などの成分を把握して行う。
  3. ライムケーキ(粒状品)は,ブロードキャスタ等の現有機械による散布が可能である。
平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「ライムケーキ(粒状品)の特性解明と畑作物に対する施用効果」(指導参考)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010004105
カテゴリ てんさい ばら 未利用資源 ライム

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