道南地域における水稲「ふっくりんこ」の高品質・減農薬米生産技術

タイトル 道南地域における水稲「ふっくりんこ」の高品質・減農薬米生産技術
担当機関 北海道立中央農業試験場
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者 五十嵐俊成
荒木和哉
水越亨
相川宗嚴
平石学
発行年度 2006
要約 「ふっくりんこ」の低タンパク米生産には窒素施肥量6~8kg、栽植密度90株/坪が適する。温湯種子消毒及び水面施用粒剤を中心とした防除体系により減農薬米生産が可能である。
キーワード 水稲、ふっくりんこ、低タンパク、高品質、減農薬
背景・ねらい 道南地方の良食味水稲品種「ふっくりんこ」の低タンパク米生産技術と減農薬栽培技術を確立し、YES!clean栽培の普及と地産地消を目指す産地形成を支援する。
成果の内容・特徴
  1. 「ふっくりんこ」のタンパク質含有率は年次と土壌の影響が大きく、泥炭土のタンパク質含有率は他の土壌に比べて有意に高い(図1)。
  2. 「ふっくりんこ」のタンパク質含有率は「きらら397」に比べて、同一窒素吸収量でも有意に低く、窒素吸収量の増加に伴うタンパク質含有率の増加程度は僅かに小さい。「ふっくりんこ」の窒素施肥量6kg区のタンパク質含有率は6.5%で、90株区では80株区に比べてやや増収する。窒素施肥量8kg区のタンパク質含有率は6.6~6.7%で、90株区と80株区の収量性は同等である(表1)。
  3. 「ふっくりんこ」の生産目標は、収量500kg/10a、整粒歩合80%、タンパク質含有率6.5%、白度19.5である。これを達成する栽培指標は、穂数600本/㎡、一穂籾数50粒、籾数3万粒/㎡である。そのための栽培法は窒素施肥量6kg/10a、栽植密度90株/坪とする(表2)。
  4. 育苗期間中に問題となる種子伝染性病害は、温湯種子消毒または微生物農薬区でも認められない。
  5. いもち病防除の農薬成分回数は発生モニタリング対応型防除により慣行防除の1/2以下に削減できる。斑点米に対する水面施用粒剤1回散布(出穂期~出穂揃期)の防除効果は、慣行3回散布と同等である。これにより、YES!clean栽培認証基準(農薬成分回数11回)を達成できる (表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 泥炭土を除き、施肥設計では北海道施肥ガイドを参照する。
  2. 多肥栽培では斑点米率が高まる場合がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003976
カテゴリ 育苗 いもち病 くり 栽培技術 種子消毒 水稲 施肥 農薬 斑点米 品種 防除 モニタリング 良食味

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