ばれいしょ栽培における茎葉処理機の効果的利用法

タイトル ばれいしょ栽培における茎葉処理機の効果的利用法
担当機関 十勝農試
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者 稲野一郎
梶山努
前野眞司
大波正寿
竹中秀行
白井和栄
木村義彰
鈴木剛
発行年度 2006
要約 早掘り栽培では、処理精度が高く収穫時の皮むけが少ない茎葉引き抜き機が最も効果的である。一般栽培では、早生~中早生品種は処理精度と作業能率の高い茎葉チョッパが効果的で、中生~晩生品種は自走式茎葉引き抜き機が効果的である。
キーワード バレイショ、茎葉引き抜き機、茎葉チョッパ、塊茎露出、皮むけ、再生
背景・ねらい ばれいしょの収穫前に行われる茎葉処理は、安全・安心への配慮から、従来の薬剤散布に代わり機械処理に取り組む生産者が増えているが、安定して高い処理精度が求められている。機械処理には茎葉チョッパのほか、近年開発された茎葉引き抜き機があることから、処理精度を比較するとともに、茎葉チョッパ処理における茎葉再生の品種間差を調査し、ばれいしょの熟期や品種に応じた、効果的な茎葉処理機の利用法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. トラクタ直装式茎葉引き抜き機では、倒伏が多いときや茎葉引き抜き抵抗が大きいときに葉付き茎率が高く、熟期の早い品種ほど処理精度は高い(表1)。自走式茎葉引き抜き機は、倒伏の影響を受けず、各熟期の品種とも処理精度は高い。茎葉引き抜き機の塊茎露出は薬剤散布より多く、塊茎着生深の浅い品種では特に多い(図1)。表3に示すように、塊茎着生深には品種間差があるため、浅い品種では茎葉引き抜き機は不適であり、やや浅い品種では塊茎着生深を事前に確認する必要がある。
  2. トラクタ直装式茎葉チョッパによる茎葉処理では、早生~中早生品種は処理精度が高く、再生程度はすべて「少」である(図2、表2)。中生~晩生品種の再生程度には「やや少」~「甚」の品種間差があり、熟期と再生程度の関係は必ずしも一致しなかった。処理2週後の葉付き茎率を低くするためには、茎葉チョッパ後に薬剤を散布する体系処理が効果的である。
  3. 茎葉処理機の単用処理を行う場合、早掘り栽培では、処理精度が高く収穫時の塊茎の皮むけが少ない、トラクタ直装式茎葉引き抜き機および自走式茎葉引き抜き機が最も効果的である。一般栽培では、早生~中早生品種は、各茎葉処理機とも処理精度が高いことから、作業能率が高いトラクタ直装式茎葉チョッパが効果的と考えられる。中生および晩生品種は、倒伏の影響を受けにくい自走式茎葉引き抜き機が最も適する。
成果の活用面・留意点
  1. かまぼこ型培土では、茎葉処理機の利用により塊茎の露出が発生しやすく、特に塊茎着生深が浅い場合に露出が多い。
  2. トラクタ直装式の茎葉処理機ではロークロップタイヤを装着することが望ましい。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003910
カテゴリ ばれいしょ 品種 薬剤

この記事は