低コストで実用的なパーラーおよび牛乳処理室排水浄化施設

タイトル 低コストで実用的なパーラーおよび牛乳処理室排水浄化施設
担当機関 根釧農試
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者 大越 安吾
高橋 圭二
発行年度 2006
要約 浄化槽のユニット化、汚泥除去の自動化などにより、「平成14年度版牛乳処理室排水浄化施設」は建設・設置・管理が容易で浄化も確実な施設となる。計画・施工・運転・保守作業方法を一体とするマニュアルを利用することで、低コストで実用的な排水浄化施設の利用が図られる。
キーワード 搾乳関連排水、浄化、ユニット化、低コスト
背景・ねらい 平成14年度版牛乳処理室排水処理施設は市販の部材を組合せた自家施工であるが、施工に技術を必要し、余剰汚泥排出などの保守作業が煩雑である。このため、浄化槽や他の装置をユニット化し、各種作業を自動化する低コストで実用的な浄化施設を設計し、浄化施設の計画・施工・運転・保守作業方法を整理したマニュアルを作成する。
成果の内容・特徴
  1. 「平成14年度版牛乳処理室排水浄化施設(根釧農試、H14)」に以下の改良を加えることで、現地に導入可能な低コストで実用的な施設となる(図1)。
    1. 浄化槽本体をφ1.00m・L2.50mのダブルプレス管6本をハニカムパターンに組合せユニット化することで施工の簡略化が図られる。
    2. 現地の用地条件と臭気対策の必要性から、一時貯留槽と計量槽を省略し、設計HRT(水理学的滞留日数)を6日とする。
    3. 5槽目底部に汚水ポンプを設置し、ポンプから尿溜めまたは尿溝に配管して週間制御用タイマーで1週間に1度稼動させ、余剰汚泥の排出作業を自動化する。
    4. 6槽目底部にも汚水ポンプを設置し、汚水ポンプから2槽目に汚泥返送パイプを配管して搾乳時間帯に稼動させ、汚泥の返送により浄化効率を向上させる。
    5. 1槽目底部に汚水ポンプを設置し、ポンプから尿溜めや尿溝へ配管し、バルククーラの栓閉め忘れなどの生乳流入事故に対応する。
    6. 搾乳前の搾乳機械予洗から搾乳後の搾乳機械本洗浄終了まで、浄化槽5・6槽目の曝気を停止する間欠曝気方式とし、各槽の汚泥流亡を抑制する。この方式で処理水中の大腸菌群は排水基準以下となり、消毒工程を省略できる。
  2. 作成した設計・管理マニュアルにしたがって現地農家3カ所に建設・導入した実証試験施設(表1)では、冬期間(2月~3月)における処理水温は汚水原水温より3~5℃低下するが凍結はみられず、通年、排水基準を満たす(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. つなぎ飼い牛舎からの排水と、フリーストール牛舎のパーラ床洗浄水を含まない(ふん尿の混合しない)搾乳関連排水を浄化できる。付属マニュアルの基本設計・図面はBOD500mg/L、水量1.5m3/日以下の汚水条件に適用できる。
  2. この浄化施設は、出荷しない生乳の浄化、もしくは同生乳を混入させた汚水は浄化できないため、生乳を混入させない。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003898
カテゴリ 出荷調整 低コスト

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