道産野菜の硝酸塩含量の実態と土壌窒素肥沃度との関係

タイトル 道産野菜の硝酸塩含量の実態と土壌窒素肥沃度との関係
担当機関
研究課題名
研究期間 2004~2005
研究担当者 長尾明宣
富沢ゆい子
発行年度 2005
要約 道産野菜の硝酸塩含量の平均値はホウレンソウ290mg、コマツナ586mg、ミズナ719mg、ダイコンで126mg/100gである。ホウレンソウの硝酸塩含量は作付前土壌硝酸態窒素含量や熱水抽出性窒素含量が多いと高まる傾向となる。
キーワード ホウレンソウ、コマツナ、ミズナ、ダイコン、硝酸塩 中央農試・クリーン農業部・土壌生態科
背景・ねらい
道産野菜の品質向上に資するため、ホウレンソウ、コマツナ、ミズナ、ダイコンの硝酸塩含量の実態と変動要因について検討する。

成果の内容・特徴 1.ホウレンソウの硝酸塩含量の全平均は290mg/100gであり、生育期が高温である8月>9月>7月>6月収穫の順に高く、また産地間差も認められる(表1)。硝酸塩含量の低いホウレンソウほど、乾物率およびアスコルビン酸が高くなる傾向が見られる。
2.コマツナの硝酸塩含量の全平均は586mg/100gで収穫時期による変動幅は小さく、ミズナは719mg/100gで9月収穫以降高くなる(表1)。コマツナ・ミズナの乾物率は収穫時の株重に関係なく約4~6%に集中する。
3.ダイコンの硝酸塩含量の全平均は126mg/100gで産地・作型間差は見られない(表1)。
4.周年被覆ハウス栽培のミズナは、冬季被覆資材を除去したハウスに比べて、2~3作期目以降の収穫においても、硝酸塩含量および跡地の土壌NO3-Nが高い傾向である(表2)。
5.ホウレンソウ産地Dにおいては、硝酸塩含量に対し、1作目の6月収穫では硝酸塩含量が極端に低いサンプルを除けば熱水抽出性窒素含量(熱抽N)の、また2作目以降の7月および9月収穫では作付前の土壌NO3-Nと熱抽Nの影響が認められる(図1)。さらに、個別のハウスにおいても、作付け前の土壌NO3-Nおよび熱抽Nが高くなると、硝酸塩含量が高まる傾向がみられる(図2)。
6.以上のことから、道産野菜の硝酸塩含量の低減化には、施肥対応を含めた、土壌窒素肥沃度に留意した管理が重要である。

成果の活用面・留意点
土壌窒素肥沃度、施肥管理、前作を考慮した野菜の硝酸塩含量低減化への活用
平成17年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
 「道産野菜の硝酸塩含量の実態と変動要因」(指導参考)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003847
カテゴリ くり こまつな 施肥 だいこん ほうれんそう みずな

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