かぶの肥培管理および病害虫防除の指針

タイトル かぶの肥培管理および病害虫防除の指針
担当機関 道立道南農業試験場
研究課題名
研究期間 2004~2005
研究担当者 三澤知央
柿崎昌志
細淵幸雄
発行年度 2005
要約 早春まき栽培のかぶにおける標準窒素施肥量は、ハウス作型は12kg/10a、露地トンネル作型は11kg/10aである。両作型とも消毒済み種子の使用およびキスジトビハムシに対する粒剤施用1回で病害虫の被害を受けることなく栽培できる。
キーワード カブ、窒素施肥量、キスジトビハムシ、白さび病、べと病、防虫ネット
背景・ねらい
道が推進する「クリーン農業」の技術開発は、主要作物を中心に行われてきたが、生産量が少ない地域特産野菜では技術開発が遅れている。そこで、道南地域の地域特産野菜のひとつであるかぶの肥培管理および病害虫防除の現地実態を調査する。また、施肥量・防除法を検討し、適正な窒素施肥量および防除回数を設定するとともに、他作物で開発されたクリーン農業技術のかぶにおける適用性を検討する。

成果の内容・特徴 道南地域のかぶ主産地七飯町におけるかぶの栽培はハウス作型(4月中下旬収穫)および露地トンネル型(5月下旬~6月上旬収穫)のみである。
現地のハウス作型では総窒素施肥量が9~13kg/10a、土壌の硝酸態窒素が7mg/100g以上であり、露地トンネル作型では総窒素施肥量が9~11kg/10a、熱水抽出性窒素が5mg/100g以上である。両作型とも収量は5~6t/10aである。
窒素用量試験の収量、根部の乾物生産量、施肥窒素利用率から判断して、ハウスおよびトンネル作型での効率的な窒素施肥量は、窒素肥沃度低水準の場合は、それぞれ15kg/10aおよび12kg/10aが適切である(表1)。
現地実態および窒素用量試験より、早春まきかぶの窒素肥沃度別の施肥対応を提示する(表2)。標準窒素施肥量(窒素肥沃度中程度における施肥量)は、ハウス作型では12kg/10a、露地トンネル作型では11kg/10aである。
現地でのハウスおよび露地トンネル作型での殺菌・殺虫剤の使用は、消毒済み種子の使用およびキスジトビハムシに対する播種時の粒剤1回施用であり、これにより病害虫の被害を抑えることができる。
道南での栽培はない露地春夏まき栽培の場内ほ場における発生病害は、白さび病、黒斑病、べと病、根こぶ病である。発生害虫はキスジトビハムシ、コナガ、アブラムシ等であり、キスジトビハムシの被害は甚大で薬剤防除では防ぎきれない。
防虫ネット(0.6mm目以下)被覆は、キスジトビハムシ等の害虫の侵入を抑えるが、アブラムシ類には効果がない。また、ネット被覆によりかぶの葉の徒長や品質低下をもたらし、適用時期は春と秋に限られる。
病害虫発生状況より各作型における適正な殺菌・殺虫剤使用回数を提示する(表3,4)。
現行作型での現地での病害虫防除は適切であり、他の作型では病害虫の被害を防ぎきれず、道南地域での栽培は困難である。

成果の活用面・留意点
本情報は、道南地域のこかぶに対しておこなったものである。
平成17年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「かぶの肥培管理および病害虫防除の指針」(指導参考) 
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003826
カテゴリ かぶ 害虫 くり 施肥 播種 肥培管理 病害虫防除 防除 薬剤

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