鮮赤紫色の花色でカップ咲き、小球開花性に優れる花ユリ新品種「細育4号」

タイトル 鮮赤紫色の花色でカップ咲き、小球開花性に優れる花ユリ新品種「細育4号」
担当機関 北海道立中央農業試験場
研究課題名
研究期間 2001~2005
研究担当者 玉掛秀人
樋浦里志
発行年度 2005
要約 花ユリ「細育4号」は胚珠-胚培養法を利用して育成した、花色が鮮赤紫色でカップ咲き、中輪のLAハイブリッド系品種である。球根肥大性が良好であることから、一年養成球での切花生産が可能であり、自家球根養成により種苗コストの低減が期待できる。
キーワード ユリ、新品種、胚珠-胚培養、LAハイブリッド、小球開花性、自家球根養成
背景・ねらい
北海道の切花栽培において、花ユリは重要な切花品目であるが、栽培品種はオリエンタル系が主であり、ほとんどがオランダで育成された品種である。現在のユリ切花生産ではオランダ等の海外で養成された輸入球根の利用が主で、生産者自らあるいは道内で養成された球根による栽培は極めて少ない。今後の安定した花ユリ生産の維持には、差別化が図れるオリジナル品種と種苗費の低減が必要となる。そこで、胚珠-胚培養法により、球根肥大性に優れ、自家球根養成での生産が可能な切花向き品種の育成を行う。

成果の内容・特徴 1.花ユリ「細育4号」は、中央農試保有個体94LA191-16(シンテッポウユリ品種「ホワイトランサー」×アジアティック系品種「クレテ」)を種子親に、「クレテ」を花粉親として交配し、胚珠-胚培養法により得られた雑種から選抜、育成した品種である。
2.草丈は100cm程度で、葉数はやや少ない。葉枯病の発生は見られない(表1)。
3.花序は総状花序で、草姿に優れる。花弁表面の色は鮮赤紫色で少数の斑点を有するが目立たない。花の形はややすぼんだスカシユリ型で、着生角度は斜上向き、花径は12cm程度の中輪である(表1、写真1)。香りはない。
4.りん片挿しによる子球形成数は1りん片当たり2.0個であり、増殖性に優れる(表2)。一年養成球の平均球重は24.5gで、10gを超える割合が98.6%と高く、また翌年の花蕾数が4.2個と多く(表3)、一年養成球の多くを切花栽培に利用できる。

成果の活用面・留意点
1.普及対象地域は全道のユリ栽培地域とする。
2.秋植え、無加温ハウス栽培での成績であり、抑制栽培および促成栽培での調査は行っていない。
平成17年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「花ゆり新品種候補「細育4号」」(普及推進)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003770
カテゴリ コスト 新品種 品種 ゆり

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