すいかの裾換気式トンネル栽培における省力・多収技術

タイトル すいかの裾換気式トンネル栽培における省力・多収技術
担当機関 道立中央農試
研究課題名
研究期間 2002~2004
研究担当者 後藤英次
小宮山誠一
大橋優二
中村隆一
白井康裕
平井 剛
発行年度 2004
要約 すいかの裾換気式トンネル栽培において、親づる無摘心、無整枝とし、トンネルを定植後3~4週間は密閉、その後着果期まではわずかに開けた状態で固定とすることにより、全作業時間の約2割が削減され、収量および品質も向上する。
キーワード スイカ、トンネル早熟作型、裾換気式トンネル、省力化
成果の活用面・留意点
  1. 子づる3本仕立てに比べ、子づる5本仕立ておよび親づる無摘心で作業時間が短く省力的である。また、孫づる整枝の簡略化による作業時間の短縮効果が高く、着果節位までの孫づるを整枝する従来の方法に比べて子づる5本仕立て・孫づる無整枝および親づる無摘心・孫づる無整枝により、整枝・誘引に関わる作業時間がほぼ半減される(図1)。
  2. 親づる無摘心・無整枝でも、収量・品質の低下は認められない(図1)。
  3. 定植直後から子づる伸長期までの3~4週間、無換気状態で高温に遭遇させることにより、生育促進および着果節位の上昇が認められる。この結果、果実重が増し、糖度も向上する(図2、3)。
  4. 子づる伸長期から着果期までトンネルをわずかに開けた状態(約4mおきにトンネル裾部を約20㎝上げる程度)で固定することにより、昼夜の気温較差が増大し、生育がやや促進され、果実重、糖度ともにやや向上する(図3)。
  5. 本技術によって、親づる無摘心、無整枝とし、換気を省力化した場合に、慣行と比べ増収し(図3)、トンネル栽培に要する全作業時間のうちの約20%を削減できる。
  6. これにより、労働費の削減と粗収益の向上がもたらされ、12万円以上(10a当たり)の所得の増加が期待できる(表1)。
  7. 裾換気式トンネルにおける着果や果実品質の安定性と孔開け換気式トンネルの省力性と生育初期の高温管理効果が期待できる技術体系と注意点は図4のとおりである。

  1. 本技術は4月下旬定植の裾換気式トンネル栽培に適用し、収益性の低迷する大玉すいか栽培農家の経営の改善に活用する。
  2. 本試験は、岩内郡共和町で実施したものである。
  3. 一時的な異常高温・低温に留意する。
  4. フィルムは新品で、晴天時には内面に水滴が付着するものを用いる。
  5. 生育初期の換気作業を省略しても、換気開始時の葉焼け程度に処理間差は認められない。
平成16年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「すいかの裾換気型トンネル栽培における省力・多収技術」(普及奨励事項)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003639
カテゴリ 経営管理 栽培技術 省力化 すいか

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