バルク乳温監視装置の特性と利用方法

タイトル バルク乳温監視装置の特性と利用方法
担当機関 根釧農試
研究課題名
研究期間 2002~2002
研究担当者 高橋 雅信
昆野 大次
西村 和行
本郷 泰久
発行年度 2002
要約 缶体内壁外側の底部に密着型温度センサーを設置し、冷却機、撹拌機、真空ポンプ等の稼動情報を取り入れることで、乳温異常や機器故障の警報機能を持つとともに、バルク内乳温の監視・記録と冷却機能力の評価・監視を行なうことが可能である。
キーワード 生乳、乳温、バルクミルクタンク、冷却能力、警報
背景・ねらい 乳温管理は酪農場におけるHACCP的な生産管理の重要管理点の一つに位置付けられており、搾乳の前後および集荷時の乳温を確認・記録することが推奨されている。バルクミルクタンクに投入される生乳の細菌学的品質と冷却貯蔵中の生乳の温度履歴が、隔日集荷される生乳の低温細菌数に及ぼす影響を検討した。さらには、バルクミルクタンク内壁の外側底部に密着型温度センサーを設置するバルク乳温監視装置の温度追従特性と利用方法を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 隔日集荷するバルクミルクタンク内で低温細菌の増殖を抑制するためには、投入する生乳の低温細菌数を低減するとともに、冷却貯蔵中の毎分ごとの乳温から4℃を減じて得られた正の数値を積算した積算乳温(4℃基準)を5000℃・分以下とする必要がある(図1)。
  2. 底部密着型温度センサーによる冷却貯蔵工程での表示温は、生乳投入に伴う冷却開始時には撹拌中の乳温に比較して最大数℃程度低く表示されるが、乳温の監視に十分な温度追従性がある(図2)。
  3. 洗浄工程での表示温は、温湯注入時には液温に比較し最大数十℃低く表示されるが、洗浄実施の有無判別や洗浄に十分な温度条件(洗剤液循環工程排水温が40℃以上)が確保されたことの判定に利用できる(図3)。
  4. 温度センサーのみでは、故障等による攪拌機の停止状態で生乳投入があると、底層の乳温上昇が著しく遅れるため、正確なバルク内乳温の把握が困難となる(図4)。しかし、本装置は、温度情報に加えて冷却機、撹拌機、真空ポンプ等の稼動情報を取り入れることで、均一な乳温分布が疑われる状態を検知し警告することが可能である。
  5. 初回投入から集荷までの冷却機の総稼動時間を監視・記録し、総乳量を勘案することで、冷却能力の評価と診断ができる。
成果の活用面・留意点
  1. 酪農場における乳温の監視と記録および関連機器の異常警報システムとして利用できる。
  2. 各種の異常警報や冷却機能力等の監視のための閾値は、関連設備とその利用法により影響されるため、施設別に設定を行なう必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003524
カテゴリ 乳牛

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