相対飼料価を指標としたアルファルファサイレージの成分品質評価

タイトル 相対飼料価を指標としたアルファルファサイレージの成分品質評価
担当機関 (独)農業技術研究機構 北海道農業研究センター
研究課題名
研究期間 2001~2002
研究担当者 糸川信弘
池田哲也
松村哲夫
発行年度 2001
要約 相対飼料価(RFV)は、単播アルファルファのロールベールラップサイレージの品質評価にも準用でき、RFV150前後の粗蛋白質含量(CP)は約20%となる。また、草丈70~80cmで刈取ることでCPの高い高品質サイレージが期待できる。
キーワード アルファルファ、サイレージ、品質評価、加工利用
背景・ねらい
環境保全や各種疾病に対処するため、高泌乳牛に対応した良質な粗飼料の自給率向上が要請されている。わが国には蛋白質やミネラに富んだ粗飼料として年間約30万トンのアルファルファ乾草が輸入されており、寒地土壌凍結地帯において単播アルファルファの栽培技術を確立するとともに、輸入乾草に匹敵する低水分アルファルファサイレージの調製・利用を図る。
輸入乾草は、乾物消化率および乾物摂取量を考慮した成分品質の評価指標として、相対飼料価(RFV、United State Department of Agriculture)が用いられているが、サイレージのにはこのような指標がない。そこで、RFVを用いたアルファルファサイレージの品質評価の可能性を模索する。本研究では、1999年~2001年に北海道農研(芽室)を含む十勝中央部においてロールベール体系で収穫調製したラップサイレージの成分分析値からRFV適用の妥当性の検討および高品質粗飼料を調製するための穫時期の目安を策定する。
成果の内容・特徴
1.
ラップサイレージの粗蛋白質含量(CP)はRFVにほぼ比例して増加し、RFV150前後の乾物中CPは約20%となる。USDAのCP品質基準値(表1)は回帰直線の95%信頼区間に含まれることから、RFVはCP基準を同時に満たすアルファルファサイレージの品質評価指標として準用できる(図1)。
2.
刈取り番草別のRFVは、生育温度、刈取りステージおよび圃場調製技術等の影響でバラツキが大きいと推察されるが(表2)、わが国においても高品質な輸入アルファルファ乾草に匹敵するCPの高いアルファルファサイレージの調製が可能である。
3.
植生調査の結果を主要草種の拡大積算優占度(本指標値が高い草種ほど優占度は高い)で示す(図2)。植生は6種以上のイネ科牧草とシロクローバが混生し、ケンタッキーブルーグラス、シロクローバ、ペレニアルライグラス、フェスク類が多く、レッドトップは局在する。これら牧草種の種組成は安定しており、7年間の調査期間中に大きな植生変化は生じず、悪化の傾向もない。雑草では、オオチドメ、セイヨウタンポポ、オオバコが主に認められる。
成果の活用面・留意点
1.
利用仕向けを考慮した刈取り時期の目安およびアルファルファサイレージの地域流通における品質評価の参考となる。
2.
RFVは乾草の乾物摂取量を基に算出されており、高水分サイレージには適用できない可能性がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010003415
カテゴリ アルファルファ 加工 寒地 栽培技術 さやいんげん 雑草 乳牛

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