ブロッコリー花蕾腐敗病(新称)の病原と総合防除対策

タイトル ブロッコリー花蕾腐敗病(新称)の病原と総合防除対策
担当機関 北海道立花
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 角野晶大
小松 勉
小田義信
植野玲一郎
杉山 裕
中村隆一
日笠裕治
堀田治邦
発行年度 2000
要約 ブロッコリーの花蕾が腐敗する症状は4種の病原細菌によって起こり,花蕾腐敗病(新称)とする。カルシウム資材の土壌施用あるいは葉面散布,発病の少ない品種の選定及び銅水和剤散布で効果的に防除できる。
背景・ねらい ブロッコリーで最も被害が大きい花蕾腐敗症状(通称:軟腐病)の病原を明らかにし,品種間差異,施肥法および薬剤による防除効果を検討する。さらに総合的な防除法を確立し,ブロッコリーの夏期安定生産技術に寄与する。
成果の内容・特徴
  1. 花蕾腐敗症状は7月5半旬~8月3半旬に発生が多い。
  2. 花蕾腐敗症状に関与する病原細菌はPseudomonas marginalis,Pseudomonas viridiflava及びErwinia carotovora subsp. carotovora とPseudomonas spp.と同定した。花蕾の腐敗症状を花蕾腐敗病(新称)として提案した(表1)。
  3. 道内の主要品種で品種比較試験を行った結果,本病に対して品種間差異があり,「サリナスアーリー」,「マグナム」,「まり緑」で発生が少ない(表2)。
  4. 花蕾腐敗病は花蕾のサイズが大きく,N,P濃度が高く,Ca/N比が低い花蕾で発生しやすい。
  5. Ca資材の土壌施用または葉面散布で花蕾腐敗病の発生は軽減される。
  6. 花蕾形成始頃に銅水和剤を2回散布すると薬斑もなく,防除効果が高い。
  7. カルシウム資材の土壌施用あるいは葉面散布,発病の少ない品種の選定及び銅水和剤散布で効果的な防除法を確立した(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成績はブロッコリーで最も被害の大きい花蕾腐敗病の7月5半旬~8月3半旬の防除対策を中心にまとめたものである。同病害の防除を考慮した品種の選定,施肥および薬剤防除等の場面で活用する。
  2. 銅(塩基性硫酸銅)水和剤はErwinia carotovora subsp. carotovoraによって起こるブロッコリー軟腐病に対して農薬登録を有するが,花蕾腐敗病に対しては登録はない。

平成12年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:ブロッコリー花蕾腐敗病(新称)の総合防除対策(普及奨励)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010002418
カテゴリ 花蕾腐敗病 施肥 なす 農薬 品種 ブロッコリー 防除 薬剤

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