蜜入りりんご品種「ひめかみ」

タイトル 蜜入りりんご品種「ひめかみ」
担当機関 北海道農業試験場
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 稲川 裕
柿崎昌志
京谷英壽
小賀野隆一
千葉和彦
村松裕司
田中静幸
渡辺久昭
峰岸恒弥
発行年度 2000
要約 りんご「ひめかみ」は、着色が良く、甘酸適和で蜜入りが多く、食べたときに独特の香気があり食味及び調理加工適性が良い。収穫期は10月中旬で、早生の「つがる」と晩生の「ハックナイン」をつなぐ中生種である。
背景・ねらい 本道のりんご栽培では、「つがる」と「ハックナイン」をつなぐ10月中旬に収穫できる品種が求められている。また、全国的に「ふじ」や「つがる」などに栽培が集中する中で、本道のりんご産地が生き残るためには、他府県にない特色を有した個性的な品種が必要である。
成果の内容・特徴
  1. 本品種は農水省果樹試験場盛岡支場が育成し、昭和59年に農林登録された品種である。
  2. 樹姿は中間からやや直立し、樹勢は中からやや強で「つがる」よりやや強い。葉身の形は長形で、蕾の色は濃桃色、花弁の形は卵形である。満開期は「つがる」に比べ1~3日遅く、収穫期は10月中旬で、「つがる」より15日前後遅く、「ノースクィーン」と同じかやや遅い。
    早期落果および後期落果はほとんどない。収量は「つがる」と同程度かやや多い(表1)。
  3. 果実は長円から円錐形、一果重は270g前後で、「つがる」と同程度である。果皮色は濃赤色で縞が入り全面に着色する。収穫期には果面に脂質が少量発生する。さびは梗あ部に少量発生する。芯かび、裂果はほとんど発生しない(表1)。
  4. 果肉の硬さは14~15ポンドで、果実全体に蜜が入る。肉質は「つがる」並である。糖度は14%前後、酸度は0.6g/100ml前後と甘酸適和で、食べたときに独特の香気があり良食味である(表1)。食味アンケートの結果、外観、食味とも「つがる」同様良好である(表2)。加熱しても果肉が崩れにくく、調理用としても利用できる。
  5. 本品種の特性を発揮させるため、十分蜜入りしてから収穫する。地色指数5前後、ヨード反応0.5前後、果皮表面に脂質が少し感じられる等が目安となる(表1,3)。
成果の活用面・留意点
  1. 現在有望品種の少ない中生種で、北海道特産の品種として有望と考えられる。
  2. 果皮強度が「つがる」や「レッドゴールド」に比べ弱いことから、果皮に傷が付かないよう果実の取り扱いに注意する。

平成12年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:りんご「ひめかみ」(普及奨励)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010002386
カテゴリ 加工適性 品種 良食味 りんご

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