簡易構造の乗用管理機用液剤広幅散布装置

タイトル 簡易構造の乗用管理機用液剤広幅散布装置
担当機関 北海道農業試験場
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者 大下泰生
渡辺治郎
湯川智行
粟崎弘利
平岡博幸(国際農研)
発行年度 2000
要約 乗用管理機の液剤散布用ブームノズルの両端に鉄砲ノズルを取り付けることにより散布幅約15mの広幅散布が可能になり、従来の幅10mの散布装置に比べて作業能率が1.5倍に向上する。
背景・ねらい 水稲の直播栽培では雑草対策として除草剤の使用が不可欠であり、播種直後から生育初期にかけて除草剤を散布する必要がある。液剤の散布作業には散布幅8~10m程度の乗用管理機が使用されているが、大区画圃場の造成や大規模経営が進むにつれて作業能率の向上と走行路による損失を低減するため、散布幅の拡大が望まれている。そこで、散布幅15mを目標とした広幅散布装置を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 広幅散布装置は乗用管理機用液剤散布用ブームノズルの先端に鉄砲ノズルを取り付けるだけの簡易な構造である(図1)。鉄砲ノズルは噴射距離の調整が可能で、手元散布用の副噴口を持つ機種を用いる。また、噴射角度を調節するための金具を取り付け、主噴口の噴射角度を水平よりやや下向き(水平角7°程度)にする(図2)。
  2. 鉄砲ノズルの噴霧距離を約4.5mとして散布幅8mのブームノズルと組み合わせると最大散布幅は17m程度になるが、両端の落下量が少なくなる。そこで、隣接する行程と2m掛け合わせて散布することにより散布幅15mで実用的な落下量の分布が得られる(図3)。
  3. 1ha規模の大区画圃場における作業時間は散布幅15mの広幅散布で37分/ha、散布幅10mの標準散布で55分/haとなり、広幅散布により作業能率が向上する(表2)。また、除草剤散布後の雑草の乾物重は、広幅散布と標準散布に顕著な差はなく、同等の除草効果が得られる(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 広幅散布装置は市販の乗用管理機に安価で簡易に装着でき、散布作業能率の向上に役立つ。なお、散布する液剤は除草剤に限る。
  2. 強風時の広幅散布では薬剤の飛散および散布むらに留意する必要ある。また、軟弱な水田では広幅タイヤを装着して走行性を向上させる必要がある。

平成12年度北海道農業試験会議成績会議における課題名と分類。
課題名:広幅散布による水田用乗用管理機の高能率化技術(指導参考)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010002332
カテゴリ 雑草 直播栽培 除草 除草剤 水田 水稲 大規模経営 播種 薬剤

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