キャベツ作付け後の秋まき小麦とてんさいに対する減肥対応

タイトル キャベツ作付け後の秋まき小麦とてんさいに対する減肥対応
担当機関 北海道立十勝農業試験場研究部土壌肥料科
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者 山神正弘
渡辺祐志
東田修司
鈴木慶次郎
発行年度 1999
要約 8月下旬以降にキャベツ残さを鍬込んだ後で秋まき小麦を栽培する場合の窒素減肥可能量は2~4kg/10aであり、降雨量によって増減する。9月下旬以降にキャベツを収穫し翌年てんさいを作付けする際の窒素減肥可能量は4kg/10a程度である。
背景・ねらい 養分含量が多く分解の早いキャベツ外葉を鍬込んだ後作の秋まき小麦、てんさいに対する減肥の指針を得るとともに、鍬込まれた窒素を後作に有効利用する目的での緑肥栽培の効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. キャベツの葉に含まれる窒素(N)、カリ(K2O)量はそれぞれ生重1t当たり2.4、2.7kgであり(表1)、結球収穫率100%の場合、圃場に残される窒素、カリはそれぞれ10、11kg/10aである。
  2. 晩春まきキャベツ後の小麦子実収量は基肥無窒素でも標肥条件のばれいしょ後作小麦とほぼ等しく、減肥が可能であり(表2)。減肥量はキャベツ残さ鍬込み後から小麦播種までの降水量が200mm以下の場合には4kg、それ以上の場合には2kg/10aが適当である。収穫してから小麦播種までの期間が長い春まきキャベツ(8月上旬以前収穫)では、窒素が流亡するので減肥の必要はない。
  3. 9月中旬以降に収穫する初夏まきキャベツ跡地に作付けするてんさいは(表3)、窒素施肥量12kg/10aでも同16kgと菜根窒素吸収量、糖収量がほぼ同等であり、4kg/10a程度の減肥が可能である。
  4. 上記の減肥指針は結球収穫率100%を前提とする。収穫率が低い場合や、外葉の量が本試験と大きく異なる場合には表1を参考に鍬込み要素量を推定し、有効化率20~40%として、窒素減肥量の目安を得ることができる。また、結球収穫率が100%に近い場合には、結球によって系外に持ち出されるカリ量と施肥量がほぼ同量であるので後作でのカリ減肥は必要ない。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験は硝酸態窒素が流亡しやすい淡色黒ボク土(十勝農試圃場)で実施した。
  2. 本試験で設定したカリの減肥対応は土壌の交換性カリが適正レベルの圃場に適用する。カリ蓄積の進んだ圃場では、減肥量を多めに設定できる。

平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:キャベツ作付け後の秋まき小麦とてんさいに対する減肥対応(指導参考)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010002309
カテゴリ キャベツ 小麦 施肥 てんさい 播種 ばれいしょ

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