アルファルファの分解性・溶解性蛋白質とミネラルの動態

タイトル アルファルファの分解性・溶解性蛋白質とミネラルの動態
担当機関 北海道農業試験場
研究課題名
研究期間 1999~2001
研究担当者 名久井 忠
久米新一
大下友子
野中和久
発行年度 1999
要約 アルファルファ生草の粗蛋白質含量と分解性・溶解性蛋白質含量には、正比例の関係がある。アルファルファのカルシウム含量と粗蛋白質含量間には明確な関係は認められないが、カリウム含量は生育初期の高蛋白質含量時に高い。
背景・ねらい 北海道では高泌乳牛の増加に伴い、高品質粗飼料生産に関心が向けられ、なかでも栄養価の高いアルファルファに対する期待が高まっている。アルファルファの生産量の多い米国では、粗蛋白質含量などに基づいたアルファルファの品質基準が作成され、アルファルファの適正評価のために利用されている。しかし、アルファルファは分解性蛋白質やカリウム(K)含量が高いため、飼料給与ではこれらが適正な範囲になるように設計しなければならない。そこで、北海道農業試験場の圃場で1995年に播種したアルファルファ3品種(マキワカバ、ヒサワカバ、5444)から、3年間(1996年~1998年)にわたり各番草・生育ステージ毎に計108点試料採取し、アルファルファ生草の分解性・溶解性蛋白質やミネラル含量の動態を全データをまとめて評価した。施肥量(N-P2O5-K2O)は初年度が5.0-19.0-7.5kg/10a、2年目以降が4.4-13.0-17.4kg/10aであった。
成果の内容・特徴
  1. アルファルファは草丈の伸長とともに繊維成分が急激に増加するため、粗蛋白質含量は草丈の伸長とともに急減する(図1)。
  2. アルファルファの粗蛋白質含量と分解性・溶解性蛋白質含量には正比例の関係があり、アルファルファの粗蛋白質含量に占める分解性・溶解性蛋白質含量の比率はそれぞれ68.7%と43.2%である(図2)。
  3. アルファルファのカルシウム(Ca)含量と粗蛋白質含量間には明確な関係は認められないが、K含量は生育初期の高蛋白質含量時に高く、2.11~4.20%の範囲にある(図2)。ただし、粗蛋白質含量が20%以下であれば、K含量は2.11~3.59%の範囲にある。
成果の活用面・留意点
  1. アルファルファの利用や飼料設計における基礎データとして活用できる
  2. アルファルファの草丈と粗蛋白質含量の関係は地域性や気候による変動が大きい。
  3. 分娩前の乳牛には、K含量が2%以下になるように飼料設計する。

平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:アルファルファの生育による栄養価の変動と蛋白質及びミネラルの動態(指導参考)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010002278
カテゴリ アルファルファ 飼料設計 施肥 乳牛 播種 品種

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