やまのいも交雑育種に効率的な種子獲得技術

タイトル やまのいも交雑育種に効率的な種子獲得技術
担当機関 北海道立十勝農業試験場
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者 **
荒木肇**
高橋秀生***十勝農業試験場
黒崎友紀*
西田忠志*
鱈場尊***
入谷正樹*
発行年度 1999
要約 やまのいもの交雑育種において、着花を目的とした場合、種いもは定芽を含む200g程度、窒素施肥量は株あたり1~2gが適当である。交雑種子の獲得には、雌株を交配2週間前から交配期間にかけて、25℃以上の温度条件下で栽培することが必要である。交配後30日目からの蒴果培養は、植物体上で登熟させる場合と比べて種子の発育が促進される。
背景・ねらい 現在北海道産ながいもの6割強を生産している十勝地方では、ヤマノイモえそモザイクウィルス抵抗性品種の開発が強く望まれている。ながいもにウィルス抵抗性を付与するためには、いちょういも・つくねいもなどの近縁やまのいも類とながいもとの交雑育種が必要であるが、やまのいも属植物の栽培種は一般に種子を形成せず、交雑育種を行う上で大きな障害となっている。本試験では、交雑種子の獲得に必要とされる基礎的なデータを蓄積することを目的として、交配親のポット栽培条件、交配条件および培養方法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. ながいも雄株においては、定芽を用いて育成した株が不定芽で育成した株に比べて花序形成株率が顕著に高く、花序数は重さ150gおよび200gの種いもを用いて育成した株で多い。
  2. 200gの種いもを用いて育成した場合、いちょういも雌株は開花までに約80日、ながいも雄株では約60日を要し、ながいも雄株ではいちょういも雌株に比べて開花が約3週間早くなる。
  3. ながいも雄株においては、着花を目的とした場合、窒素施肥量は、地上部の生育とのバランスを考慮して株あたり1~2gが適当である。
  4. 温室内のポット栽培における交配雄親(ながいも)の栽培条件を示した(表1)。
  5. いちょういも雌株でも、ながいも雄株の栽培法に準じたポット栽培を行ったが、本試験の範囲では、着花に問題はない。
  6. 種子含有蒴果割合と1蒴果種子数は、交配前の平均気温と正の相関が認められる(表2)。
  7. 効率的に種子を獲得するための交配条件を示した(表3)。
  8. 蒴果培養法は、植物体上で蒴果を登熟させる場合に比べて、種子数および培養可能な大きさである「L」種子数が増加する(表4)。
成果の活用面・留意点 やまのいも類の育種を行うにあたっての交配親の栽培条件から交雑種子獲得までの手法に関する資料とする。
平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:やまのいも交雑育種における交配親の栽培条件および効率的な種子獲得技術(研究参考)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010002252
カテゴリ 育種 いちょう 栽培条件 施肥 抵抗性 抵抗性品種 やまのいも

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