高水分乳牛糞尿を原料とした堆肥貯留時におけるシート被覆効果

タイトル 高水分乳牛糞尿を原料とした堆肥貯留時におけるシート被覆効果
担当機関 土壌肥料科
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者 高橋圭二
松本武彦
宝示戸雅之
木村義彰
発行年度 1999
要約 高水分乳牛糞尿の堆肥列に対するシート被覆は、堆肥への雨水の浸入を防ぐことにより、排出されるれき汁量を減少させ、肥料成分の流亡を抑制する効果がある。
背景・ねらい 「家畜排せつ物の管理の適正化および利用の促進に関する法律」が施行され、野積みの禁止、堆肥盤への屋根の設置など、乳牛糞尿処理のコスト増が避けられない状況となっている。そこで、堆肥化支援技術として高水分乳牛糞尿を原料とした3t~6t規模の堆肥列に対し、通気性シートおよび防水シートで被覆し、その被覆効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 透気度が74~1972sec/100ccと大きな差があるが、無被覆の蒸発量に対する水蒸気透過率が16~18%である通気性シート(表1)を堆肥列に被覆しても、堆肥列の重量減少率(通気性シート:50%、防水シート:53%)、肥料成分含有率(表2)は被覆資材の違いによる大きな差はみられない。
  2. シート被覆により雨水侵入が抑制されるため、堆肥列の重量減少率はシート被覆では45%、無被覆では36%とシート被覆が高く、堆肥温度は無被覆に比べ高くかつ安定して推移する。また、体積減少率はシート被覆と無被覆による差は小さい。堆肥列中の水分含有率はシート被覆と無被覆では大差はない。また、肥料成分含有率では、リンおよびカリウムではシート被覆により含有率が高く維持される(表3)。
  3. シート被覆により雨水侵入が抑制されるため、排出されるれき汁量は無被覆の22~33%に抑制でき、肥料成分の排出、特にカリウムは無被覆の26~43%に抑制できる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 被覆資材は、経済性と耐久性を考慮して選択する。
  2. シート被覆した堆肥列は地下浸透を防止した場所に設置し、れき汁の貯留施設を併設する必要がある。

平成11年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分
課題名:高水分乳牛糞尿に対するシート被覆効果(ダイヤカウシートの牛糞尿の乾燥、発酵促進の効果確認試験)(指導参考)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010002214
カテゴリ 乾燥 コスト 乳牛

この記事は