キュウリモザイクウイルス感染トマトの発病株に対する弱毒ウイルスによる病徴軽減効果

タイトル キュウリモザイクウイルス感染トマトの発病株に対する弱毒ウイルスによる病徴軽減効果
担当機関 北海道農業試験場
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 キュウリモザイクウイルス感染トマトのモザイク症状株に弱毒ウイルスを接種すると、ウイルス症状が軽減する。この病徴軽減効果は、弱毒ウイルスに存在するサテライトRNAに起因する。
背景・ねらい キュウリモザイクウイルス(CMV)は各種アブラムシによって伝搬され、多くの野菜類・花き類に被害をもたらしている。北海道農試ではこれまでサテライトRNAを利用した弱毒ウイルスを作出し、これを幼苗に予防接種することによってトマトでのCMVの被害を抑制できることを実証してきた。この弱毒性のサテライトRNAはCMVの増殖を抑制し、病徴を軽減させることが知られている。そこで、サテライトRNAを有する弱毒ウイルスによる発病トマトに対する病徴軽減効果を検討し、新しい防除方法の開発をめざす。
成果の内容・特徴
  1. CMVの感染によるモザイク症状トマトに弱毒ウイルスを接種すれば、ウイルス症状は軽減する(表1)。病徴の軽減は、弱毒ウイルスを接種して約3週間後に展開する新葉から起こり、さらに上位葉が展開するにつれ大きくなる。下位葉では病徴の軽減は認められない。
  2. 弱毒ウイルスの接種による病徴軽減株ではサテライトRNAが検出され、ウイルス濃度が低下する。
  3. 病徴軽減は精製サテライトRNAの接種によっても起こるが、ヘルパーウイルスの接種によっては起こらないことから、病徴軽減効果は弱毒ウイルスに存在するサテライトRNAに起因する(表2)。
  4. 発病後早く弱毒ウイルスを接種するほど病徴軽減効果は高く、草丈・生重量・果実収量の回復程度も大きい(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. CMVによるウイルス病の治療法の開発に有効である。
  2. えそ性のサテライトRNAを有するCMVには有効でない。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010002160
カテゴリ きゅうり 治療法 トマト 防除 モザイク症

この記事は