メッシュネットワークで繋がる高機能フィールドサーバ

タイトル メッシュネットワークで繋がる高機能フィールドサーバ
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター
研究課題名
研究期間 2006~2010
研究担当者 深津時広
田中 慶
二宮正士
平藤雅之
発行年度 2006
要約  高機能フィールドサーバはセンサを24個まで接続でき、インターネットラジオ、GPS等を目的に応じて選択し搭載できる。フィールドサーバ間はWi-Fiによるメッシュネットワークで接続し、一部の通信回線が途切れても残存部分でネットワークが維持される。
キーワード フィールドサーバ、Wi-Fi、メッシュネットワーク、高機能
背景・ねらい  従来のフィールドサーバはセンサが4個までしか接続できず機能の拡張性も乏しかった。フィールドサーバ間の中継に使用していた無線LAN通信方式(Wireless Distributed System)は設定が面倒であり、災害等で一部が故障すると全体が影響を受けた。
 農業生産現場で計測すべき項目は多岐にわたり、CO2濃度や風速等多数のセンサ、病虫害・鳥獣害等をモニタリングする機能、害虫・花粉等をカウントする機能などが必要とされる。フィールドサーバの低コスト化のためには量産化が不可欠であるが、そのためには農業以外の用途でも利用できるよう、使用目的に応じて機能を自由に選択・変更できることが望ましい。これらの問題に応えることができる高機能なフィールドサーバを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 新しいフィールドサーバエンジン(計測用Webサーバ基板)は、24bit精度16chと10bit精度8chのA/Dコンバータ、リアルタイムクロック、DDS(ダイレクトデジタルシンセサイザ)を搭載している。これにより、湿度センサなどを24個まで接続できる。また、RS-232Cで害虫カウンタ等を接続し、Web画面上でカウント値を読み取ることができる。
  2. サイズの大きく異なる基板(フィールドサーバエンジン、Wi-Fiメッシュネットワーク・ルータ基板、GPS、画像認識基板、インターネットラジオ基板、FONルータ基板など)やデジタル・カメラ、ネットワークカメラ、LEDプロジェクタ等を自由に選択して搭載できる筐体と新しい実装方法(ラックマウント方式)により、DOS/V PCのような拡張性の高いプラットフォームとなる(図1、図2)。
  3. 高機能フィールドサーバはWi-Fiメッシュネットワーク・ルータ基板(Thinktubue社のミドルウェアMeshCruzerを組み込んだLinux基板)を用いている。この基板(Soekris net4826)にはminiPCI無線LANカードを2枚挿すことができ、1枚をWi-Fiメッシュネットワーク、もう一枚をWi-Fiホットスポットサービスに使って、実効通信速度(スループット)を上げている。Wi-Fiメッシュネットワークは通信状況に応じて経路を自動的に探索し、ネットワークを再構築する(図3)。そのため、大規模なフィールドサーバ・ネットワークを構築でき、通信障害や災害や故障に強い。
成果の活用面・留意点
  1. 高機能フィールドサーバは内蔵する基板を簡単に入れ替えることができ、用途に合わせて機能を選択することで様々な用途に活用できる。
  2. 無線LANは電波法の規制を受けるが、今回用いたminiPCI無線LANカードは、日本及び米国ではTELEC認証が取得されている。その他の国においては個別に調べる必要がある。認証が取得されていない場合、認証取得済みの無線LANカードに変更するか、新たに認証を取得する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010001708
カテゴリ 害虫 GPS 鳥獣害 低コスト モニタリング

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