飼料イネの収穫調製運搬経費の収穫機種別比較と機械導入の目安

タイトル 飼料イネの収穫調製運搬経費の収穫機種別比較と機械導入の目安
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター
研究課題名
研究期間 2004~2008
研究担当者 岡崎泰裕
千田雅之
発行年度 2006
要約  排水条件の良い圃場では、牧草収穫機による飼料イネ収穫が専用収穫機と比べて梱包密度、作業能率、収穫ロス、資材・燃料費のすべてにおいて優位である。専用収穫機による収穫調製運搬経費がイネWCSの販売額を超えないためには、12ha以上の収穫面積が必要である。
キーワード 飼料イネ、専用収穫機、梱包密度、収穫ロス、梱包密度、イネWCS、経費
背景・ねらい  飼料イネ生産利用の普及には、栽培経費や収穫調製運搬経費の低減を図り、財政負担を削減することが欠かせない。また、高額の収穫調製機械の導入にあたっては、少なくともイネWCSの販売額を超えない経費を実現できる収穫面積の目安を知る必要がある。
 そこで、収穫機種別の収穫調製運搬経費等の分析・比較を行い、経費削減のポイント等を明らかにするとともに、収穫面積に対応した経費とイネWCS販売額の関係を解明する。
成果の内容・特徴
  1. 収穫機種により発酵品質に影響する梱包密度、作業能率等は異なり、ロール直径145cmの牧草収穫機を用いた収穫調製運搬作業が、梱包密度は高く、作業能率も高く、収穫ロス率は低い上、資材・燃料費も低い(表1)。
  2. 専用収穫機F型及び同C型ではサイレージ調製に必要とされる梱包密度を下回る。また、梱包サイズが小さいためラップや運搬作業に多くの時間を要する(表1)。
  3. 専用収穫機を用いた飼料イネの収穫調製運搬経費がその販売額(38千円/10a)を超えないためには、12ha以上の収穫面積が必要である。牧草収穫機を用いた場合、飼料イネ収穫のみの利用では10ha以上の収穫面積で経費は販売額(56千円/10a)を下回るが、10ha以上の稲わらや牧草収穫などとの汎用利用により、1ha程度の飼料イネ収穫面積でも経費は販売額を下回る(図1、図2)。
  4. 少ない費用負担で飼料イネ生産を推進するためには、すでに牧草収穫機を保有し、同機械による収穫可能な地域を中心に、取り組みを図ることが効果的である。
  5. 飼料イネの収穫調製運搬経費の低減、飼料評価向上のためには、専用収穫機では梱包サイズの拡大、梱包密度の向上、収穫ロスの減少、ラップ及び運搬作業時間の短縮が必要である。
成果の活用面・留意点
  1. 飼料イネ収穫機導入時の機種選択、必要収穫面積の目安として活用できる。
  2. ロールサイズの選択にあたっては、利用者の家畜飼養規模やロール取扱い手段を考慮する必要がある。
カテゴリ 収穫機

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