タイトル | 堆肥材料の堆積高さごとの温度変化を把握できる温度測定装置 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター |
研究課題名 | |
研究期間 | 2000~2004 |
研究担当者 |
(財)日本農業研究所 皆川啓子 原田泰弘 根津昌樹 榊原幹男(愛知農総試) 山名伸樹 鹿児島県知名町役場 松下エコシステムズ(株) 松田從三(北海道大学) 道宗直昭 福森 功 木村俊範(筑波大学) |
発行年度 | 2005 |
要約 | 堆肥化過程における堆肥材料の堆積高さ別温度を複数個の温度センサを組み込んだ1本のプローブで同時に測定し、その結果を記録・表示することができる装置。通信機能を装備し、パソコン上で経時的な温度変化も把握できる。 |
キーワード | 堆肥、堆肥温度、堆積高さごとの温度、温度分布、温度センサ、プローブ |
背景・ねらい | 家畜排せつ物を有効利用するため、好気性微生物を利用して易分解性有機物を効率的に分解する堆肥化処理が行われている。堆肥化処理状況を把握する方法や雑草種子等の死滅を判断する方法として堆肥材料の温度測定が行われているが、堆積された堆肥材料全体の温度状況を把握するためには、経時的な温度変化を把握することや温度ムラを把握することが必要である。そこで1本のプローブで堆肥材料の高さ別温度を同時に測定し、堆肥化過程の温度経過も把握できる装置を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 本温度測定装置は、温度センサ部と計測部からなるプローブ、及びパソコンとの通信機能を有する表示部で構成する(表1、図1)。 2. ローブの温度センサ部には7点の温度センサ(National Semiconductor製 IC温度センサLM35)が内蔵されており、堆肥材料に差し込むことにより堆積高さ別温度を100∼1600mmまで250mm間隔で測定することができる(計測範囲0∼100℃、精度±2.0℃)。計測部は、堆肥舎の雰囲気温度を測定する温度センサを1個と記録部を内蔵し、10分間隔で測定した場合、全測定データを約1ヶ月間記録できる。 3. 表示部は、現在の堆肥材料の堆積高さ別温度を読み取ることができる温度データ用の表示画面のほかに計測の開始と終了、メモリデータ消去、通信モードの選択等を指示する操作パネルを有している。通信モードを選択することにより、パソコンとのデータ通信等が可能となる。 4. パソコンとの通信はRS232Cにより行い、堆肥化過程の経時的な温度変化を週単位でグラフ表示することができる(図2)。パソコンに保存した温度データは、Microsoft Excelを用いて加工することができる。専用の温度計測ソフトは、プローブとともに提供する。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 平成17年に市販を開始した。 2. 約1∼2m堆積された堆肥化中の材料を対象とする。 3. プローブの堆肥材料中への挿入、抜き取りの際には、プローブの破損を避けるため、必ず取手を掴み、横方向に過度な荷重をかけないように注意する必要がある。 |
URL | http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010001665 |
カテゴリ | 加工 雑草 |
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