オオモンシロチョウとモンシロチョウの休眠蛹は水に沈み、非休眠蛹は浮く

タイトル オオモンシロチョウとモンシロチョウの休眠蛹は水に沈み、非休眠蛹は浮く
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 北海道農業研究センター
研究課題名
研究期間 2004~2007
研究担当者 金子順一
片桐千仭
発行年度 2004
要約 オオモンシロチョウとモンシロチョウの休眠蛹は、比重が1より大きく、非休眠蛹は1より小さい。胸部と腹部の境界にある空隙の大きさが比重の差違を決めている。
キーワード オオモンシロチョウ、モンシロチョウ、休眠、蛹、比重
背景・ねらい オオモンシロチョウとモンシロチョウは、北海道において重要なアブラナ科野菜害虫である。両種とも休眠蛹で越冬するので、耐寒性研究には、蛹の休眠・非休眠を識別する必要がある。両種の休眠蛹・非休眠蛹は外観上よく似ているので、野外個体について識別する簡便な方法が必要である。
成果の内容・特徴
  1. オオモンシロチョウとモンシロチョウの休眠蛹・非休眠蛹の比重を測定すると、休眠蛹の比重は1より大きく、その結果水に沈み、非休眠蛹では常に1より小さく、浮かぶ(表1)。
  2. MRI(核磁気共鳴イメージング)により、蛹体内を観察すると、休眠・非休眠蛹ともに、体内の胸部と腹部の境に空隙がみられ、その大きさが、前者で小さく、後者で大きい(図1)。
  3. 2.と同じ方法により、蛹の頭部から尾部に至る横断面画像を1mm間隔で撮影し、空隙が蛹全体に占める割合を、空隙部分とその他の部分との画像を切り抜き、重量を比較することによって近似的に求めた。比重に対して、空隙の体積と全体積との比をプロットすると、良く直線に乗り、比重は空隙の大きさによって決められているものと考えられる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 蛹を水中に入れることにより、簡便に休眠か非休眠かを判別できる。野外から採集した個体を識別するのには有効である。空隙は、成虫における、胸部と腹部の境界にある括れと対応していると考えられる。
カテゴリ あぶらな 害虫 耐寒性

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