飼料作用の広幅・条散布可能な可変施肥機

タイトル 飼料作用の広幅・条散布可能な可変施肥機
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 畜産草地研究所
研究課題名
研究期間 2000~2002
研究担当者 住田憲俊
澤村 篤
石田三佳
畠中哲哉
河本英憲
発行年度 2003
要約 開発した施肥機は、既存のブロードキャスタとライムソワを複合させたものであり、肥料等を広幅や条に散布できる。広幅散布作業は、シャッタ開度をモニタ確認しながら施肥量の調節ができる。
キーワード 飼料作物、広幅散布、条散布、追肥作業、作業技術
背景・ねらい  作物の増収を目的として作物への追肥を試みるが、飼料作物の場合、圃場一面に作付けされているために全面に肥料を散布することが多く、資材を余分に使用する場面がしばしば見受けられる。このため圃場内の作物生育状況を診断し、適切な場所に適量の肥料を投入することが求められている。作物の診断をしたマップを基に、肥料を適所に適量散布できる肥料散布機を開発し、追肥作業を行う。
成果の内容・特徴 1.
開発した可変施肥機は、ブロードキャスタとライムソワを組み合わせたもので、ブロードキャスタの機能を用いて全面播種された牧草に追肥することができ、またライムソワを用いてトウモロコシ・ソルガム等へ追肥ができる(図1)。
2.
ライムソワを使用して側条追肥する場合には、作物の生育に合わせて施肥幅や高さ等を調節すること(施肥幅は60~90cm、高さは1m)ができる。
3.
ストロークポテンショメータをブロードキャスタのシャッタ部分に取り付け、作業中のシャッタ開度をトラクタ搭載のモニタにより表示させることにより(図2)、オペレータが航空写真等により作成された肥料投入マップと施肥状況を参照しながら追肥量を調節することができる。
4.
開発した施肥機を用いてイタリアンライグラスへ尿素の部分追肥を広幅機能で行った。全面追肥と部分追肥は、両者とも作業速度1.25m/sで行い、追肥量は19.4(kg/10a)であった。無施肥に比べて追肥を行うことでむらを抑制でき、全面追肥に比較して総収量を維持しながら肥料量を削減することができた(表1)。
5.
開発した施肥機を用いて草高が50cmと80cmの生育ステージのトウモロコシへ尿素の側条追肥を行った。トウモロコシの草高が80cmの場合においても、作業機で引き抜きや倒伏の害を与えることなく側条追肥を行うことができたが、2度の作業ともに追肥直後に豪雨があり、追肥の効果は認められなかった(表2)。
成果の活用面・留意点 1.
広幅追肥や側条追肥を必要とする作物に対して一台で汎用利用できる。
2.
トウモロコシに追肥を行う場合は、倒伏害等を与えることがあるので、草丈1m以内の生育時期に追肥する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010001433
カテゴリ イタリアンライグラス 飼料作物 施肥 ソルガム とうもろこし 播種 肥料散布

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