ししトウガラシのロックウール培地耕における培養液管理法

タイトル ししトウガラシのロックウール培地耕における培養液管理法
担当機関 和歌山県農林水産総合技術センター農業試験場
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者 久保 浩之
松本 隆男
森下 年起
神藤 宏
発行年度 1999
要約 7~8月は種、9~10月定植のししトウガラシのロックウール培地耕における促成栽培では、培養液の給液濃度は育苗時がEC:0.8dS/m、本圃がEC:0.8~1.2dS/m程度で安定した栽培が可能である。
背景・ねらい  本県のししトウガラシの生産は中山間地域の狭小な圃場での連作による栽培が多く、生理障害の発生や青枯病・疫病等の土壌病害による枯死株の発生等で生産力が低下してきた。そこで、回避対策と秀品率の向上・多収、少肥栽培をねらいとした固形培地耕における培養液管理法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 育苗は酸度矯正したロックウ-ル細粒綿を充てんした128穴セルトレイを用い、は種後バ-ミキュライトで覆土する。本葉が1~2枚展開したころ7.5cm角のロックウ-ルキュ-ブに移植する。育苗時の給水は底面給液法とし、給水する培養液濃度は0.8dS/mで生育が良好である。
  2. 定植後の培地内の培養液濃度は給液する培養液が1.2dS/m程度では、培地内の培養液濃度の上昇が小さい(表1)。
  3. 促成栽培における本圃での培養液給液濃度は、EC:0.8~2.4dS/mの範囲においてはEC:1.2dS/mで前期収量が多く、総収量が最も多い。EC:1.2dS/m以下のEC:0.8dS/mにおいても安定した収量性が認められる(表2、3)。
成果の活用面・留意点
  1. 培地内の培養液濃度がEC:3.0dS/m以上の高濃度に上昇した場合、EC:0.3dS/m程度の低濃度の培養液を強制的に供給し、培地内の養液濃度を適濃度に下げる。
  2. 給液量は1回の給液時間と1日当たりの給液回数で調節する。
  3. 1日当たり給液回数及び給液量は低温期には7~10回、株当たり約2L/日、高温期には14~20回、株当たり約7L/日とする。
  4. 供試したロックウール栽培ベッドは、スチロール型枠に給排水を兼ねた溝があり、その溝に30cm間隔でキューブを並べ、その上にロックウールマットを置き、底面からの給液が可能な方式である。また、肥料は大塚SA処方を用い、かけ流し方式である。
  5. 栽植法は株間70cm、栽植密度0.7~0.8株/㎡とし、整枝法はうね平行に主枝中央2本仕立てとし、クリップを利用した主枝垂らし誘引法とする。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010001026
カテゴリ 青枯れ病 育苗 くり 栽培技術 生理障害 中山間地域 とうがらし

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