トマト栽培におけるマルハナバチによるタバコモザイクウイルスの伝搬

タイトル トマト栽培におけるマルハナバチによるタバコモザイクウイルスの伝搬
担当機関 大阪府立農林技術センター
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者 岡田清嗣
瓦谷光男
根来淳一
草刈眞一
大木理
尾崎武司
発行年度 1999
要約 トマト(品種桃太郎)栽培において、花粉媒介昆虫として利用されているマルハナバチ(Bumbus terrestris L.)により、タバコモザイクウイルス(TMV)が伝搬される。
背景・ねらい  近年、トマト栽培における受粉作業は、省力化のためにマルハナバチの導入が急増している。1998年10月、れき耕トマト(品種桃太郎)にタバコモザイクウイルス普通系(TMV-OM)による果実えそ症状が多発し問題となった。マルハナバチはトマトの葯を噛み脚でしごくようにして花粉を集め、団子状にして巣へ持ち帰る習性がある。そこで、本病の伝搬にマルハナバチが関与している可能性が考えられたので、マルハナバチからのTMVの回収およびマルハナバチよるTMVの伝搬について検討する。
成果の内容・特徴
  1. TMVが発生したトマトほ場において使用されていたマルハナバチの脚および胴体、花粉団子、巣箱からTMVが検出される(表1)。
  2. マルハナバチの花粉収集行動により花粉団子及び巣にTMVが濃縮または蓄積され、これらには検定植物に感染し得る十分量のTMVが認められる(表1)。
  3. TMVに感染したトマト(品種桃太郎)を健全トマト栽培ほ場に移植してマルハナバチを放飼すると、TMVは高率に伝搬され多発する可能性が示唆される(表2)。
  4. マルハナバチによるTMVの伝搬率は、冬春期(試験1)より、マルハナバチの行動及びトマトの生育が旺盛な春夏期(試験2)のほうが高い(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. TMV抵抗性遺伝子を持たない、あるいはTm-1しか持たない品種がTMV伝染源となった場合、マルハナバチによりTMVが媒介され被害が拡大するおそれがあるので、抵抗性遺伝子Tm-2またはTm-2a を有する品種を用いる。
  2. ほ場間で、マルハナバチの巣箱の移動は避ける。
  3. 種子消毒、栽培管理を徹底し、ほ場にTMV保毒株(伝染源)を持ち込まない。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000947
カテゴリ 栽培技術 シカ 種子消毒 省力化 受粉 抵抗性遺伝子 トマト 品種 マルハナバチ

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