防風用ソルゴー及び土着天敵を利用した露地ナスのミナミキイロアザミウマ防除

タイトル 防風用ソルゴー及び土着天敵を利用した露地ナスのミナミキイロアザミウマ防除
担当機関 岡山県農業総合センター
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者 永井一哉
伊達寛敬
発行年度 1999
要約 露地栽培ナスの圃場の周囲に防風用ソルゴーを栽培すると,ソルゴーが障壁となって圃場外からのミナミキイロアザミウマの飛び込みが阻止でき、さらに選択的殺虫剤を用い天敵ヒメハナカメムシ類を温存すると防除回数を大幅に削減できる。
背景・ねらい  露地栽培ナス圃場の周囲に防風用ソルゴーを栽培するとミナミキイロアザミウマの多発地域でも被害が少ないとの事例があった。そこで、ソルゴーの防除効果を明らかにし、さらにミナミキイロアザミウマの土着天敵ヒメハナカメムシ類を温存した防除と併用した減農薬栽培について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 露地ナス圃場の周囲へ幅約2mのベルト状に防風用ソルゴー(品種、ゴールドソルゴー)を4月下旬に播種して栽培すると、圃場内へのミナミキイロアザミウマ飛来を阻止する効果がある(図1)。
  2. ヒメハナカメムシ類の発生は6月中旬からみられ、8月中旬まで発生が多い(図2)。8月下旬以降ヒメハナカメムシ類の密度が低下し、ミナミキイロアザミウマの被害が増加するとクロルフェナピルフロアブルを散布して防除する(図3)。
  3. 8月上旬から主要害虫のチャノホコリダニの被害が増加するが、ブプロフェジン水和剤を用いるとヒメハナカメムシ類の密度を低下させずに防除できる(図2)。
  4. 以上のことから、防風用ソルゴ-を栽培するとナス圃場へのミナミキイロアザウマの飛び込みが減り、さらに選択的殺虫剤の使用で天敵ヒメハナカメムシ類を温存すると、両者の効果でミナミキイロアザミウマの多発圃場であっても殺虫剤の使用を大幅に削減できる。
成果の活用面・留意点
  1. ミナミキイロアザミウマが問題になる露地ナス栽培で適用可能と考えられるが、ソルゴーの栽培でナスの作付面積が減少するので農家当たりの耕地面積が小さい地域には適さない。
  2. ヒメハナカメムシ類やミナミキイロアザミウマなどの害虫の発生には、年次や地域間で違いがある。それぞれの地域での害虫や天敵の発生に応じて選択的殺虫剤の種類や散布時期を選ぶ。
  3. ソルゴ-の品種によっては花粉が飛散しナスの果面を汚すことがある。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000945
カテゴリ カメムシ 害虫 土着天敵 なす 農薬 播種 品種 防除 ミナミキイロアザミウマ

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