環状はく皮の連年処理によるブドウ「ピオーネ」の品質向上効果

タイトル 環状はく皮の連年処理によるブドウ「ピオーネ」の品質向上効果
担当機関 兵庫県立中央農業技術センター
研究課題名
研究期間 1990~1999
研究担当者 荒木 斉
浜田憲一
福井謙一郎
発行年度 1999
要約 短梢せん定H型平棚栽培の強勢で着色不良のブドウ「ピオーネ」に対する主幹部への環状はく皮は、着色、糖度の向上に安定した効果があり、9か年にわたる連年処理でも樹勢の衰弱等の悪影響は認められず、品質向上対策として有効である。
背景・ねらい  ブドウの4倍体品種は樹勢が旺盛で、短梢せん定による栽培ではさらに強樹勢となり、着色不良などの品質低下を招きやすい。また、西南暖地に位置する地域では、果実着色期の夜温が高いため、着色不良や糖度不足等の品質面での問題を抱えている。そこで、これらの問題を解決するため、環状はく皮の処理方法を検討するとともに、その連年処理がブドウ「ピオーネ」の果実品質と生育に及ぼす影響について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 「ピオーネ」の環状はく皮処理は、いずれの処理部位(はく皮幅:主幹5cm、主枝2cm結果枝1cm)においても顕著な着色促進効果がある(表1)。
  2. 環状はく皮の処理時期は主枝への処理が7月上~中旬(満開約30日~40日後)、結果枝では7月中旬(満開約40日後)が最適である(表1)。
  3. 「ピオーネ」の主幹部に2~5cm幅で環状はく皮連年処理(1991年~1999年の9年間)を行った結果、果実品質は無処理に比べて、果皮色がカラーチャート値で1前後高く、果汁の糖度も約1度上昇する(表2)。
  4. 連年処理による樹体生育への影響は、幹周が環状はく皮処理樹で劣るものの(表3)、新梢の生育(表4)や着房、着粒状態(データ省略)には、無処理樹とほとんど差がみられない。
成果の活用面・留意点
  1. 環状はく皮は、樹勢の強い着色不良樹の「ピオーネ」を処理対象とする。
  2. 環状はく皮の処理部位は、主幹、主枝、結果枝のいずれも効果があるが、作業性からみて主幹部が適当で、満開30~40日後に処理を行う。はく皮幅は2~3cm程度を標準に樹勢や幹周に応じて加減する。
  3. はく皮部はビニールテープ等で覆って保護し、癒合を促す。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000912
カテゴリ カラー 着色促進 品種 ぶどう

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