イチジクのクワカミキリの加害様相とペルメトリン・エアゾ−ル剤による防除

タイトル イチジクのクワカミキリの加害様相とペルメトリン・エアゾ−ル剤による防除
担当機関 大阪府立農林技術センター
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者 山下賢一
柴尾 学
清水克彦(兵庫県)
草刈眞一(大阪府)
田中 寛
田中尚智
二井清友
廣瀬敏晴
発行年度 1998
要約 イチジクのクワカミキリは結果枝に産卵し、結果枝から主枝部へ食入孔を造りながら移動する。9月下旬に、ペルメトリン・エアゾール剤を幼虫生息部の食入孔へ噴射注入は、高い防除効果が得られ、処理時間も短く実用的である。
背景・ねらい  イチジクを加害するクワカミキリは、ふ化後直ちに木質部に入り込むため、既存の薬剤の塗布や散布では防除が困難である。被害形態を明らかにして、かんきつのゴマダラカミキリに有効なペルメトリン・エアゾール剤の適用性と防除効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. クワカミキリの産卵部位は直径2センチ程度の結果枝がほとんどで、ふ化後早い時期から木質部中央に食入し、空洞の孔道を造りながら主枝部へ移動する。孔道の長さはイチジクの生育期の9月下旬は約10cmで、生息する幼虫はすべて若齢である。休眠期の12月下旬での孔道の長さは約50cmで、生息する幼虫は中・老齢である(表1)。
  2. 7月下旬処理では処理36日後の死虫率は82.4%であり、9月下旬処理では処理7日後の死虫率は100%と、生育期処理により高い防除効果が得られる(表2)。12月下旬の処理では防除効果は劣る(表3)。
  3. クワカミキリ幼虫の防除適期は幼虫の齢期と防除効果から9月下旬と判断される。
  4. ペルメトリン・エアゾール剤処理の所要時間は10a当たり約40分であり、薬剤の樹幹散布より短い(表4)。

成果の活用面・留意点
  1. 長細管ノズルでペルメトリン・エアゾール剤を食入孔に約3秒間噴射注入することによりクワカミキリ幼虫に対し防除効果が得られる。
  2. ペルメトリン・エアゾール剤を上方あるいはななめ上方に向けて噴射すると薬液が手元に逆流するため、作業の際にはゴム製またはビニル製の長手袋および保護用眼鏡を着用する。
  3. 家庭園芸用のペルメトリン・エアゾール剤はイチジクのクワカミキリ対象に、平成10年4月21日に適用拡大された。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000714
カテゴリ いちじく 防除 薬剤 その他のかんきつ

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