低樹高2段一文字整枝の並木植えによるビワ栽培の省力・軽労化

タイトル 低樹高2段一文字整枝の並木植えによるビワ栽培の省力・軽労化
担当機関 兵庫県立淡路農業技術センター
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者 水田泰徳
上谷安正
発行年度 1998
要約 並木植えをした2段一文字整枝により、ビワ栽培の年間作業時間を約15%短縮することが可能になるとともに、軽作業化が図れる。
背景・ねらい  ビワの園地は傾斜地に多く、樹も高くなるため、作業の能率が劣り、その危険性も高い。そこで、低樹高で小型作業機の導入等作業の省力化が可能な整枝法と並木列植を組み合わせ、その省力効果について調査した。
 供試樹は7~8年生「長崎早生」で、垣根状に仕立て、並木植えした2段一文字整枝樹(樹間3.5m×樹列2.5m、114本/10a、7~8年生時の収量1.19t/10a)の作業性について検討した。なお、対照として2段盃状形(3.5m×3.5m、81本/10/a、1.14t/10a)と1段盃状形(3.5m×3.5m、81本/10/a、0.96t/10a)の調査を行った。
成果の内容・特徴
  1. 摘房摘蕾、摘果袋かけ作業は重労働ではないが、低樹高化により脚立上の作業がなくなるため、心拍数増加率が低下し、筋負担も軽減される(図1、2)。
  2. 自走式防除機の利用が可能な防除作業は、手散布と同等の薬液付着度を確保しながら、作業時間が短縮(対照の40~50%)され、軽労働になる(表1、図1)。
  3. 施肥作業は、作業道から効率的に実施できるため、作業時間が約50%に短縮され、労働軽減が図れる(図1)。また、除草作業は栽植部分のシートマルチや作業道に対する除草剤散布(背負い微量散布機)が可能で、対照の刈り払い機使用と比べ作業時間が約50%になり、軽労働になる。
  4. 10a当たりの年間の作業時間は、2段盃状形の約380時間、1段盃状形の約370時間に対し、2段一文字整枝と並木植えの組み合わせにより325時間と約15%短縮される(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 若木期(7~8年生時)のデータであり、樹齢の経過とともに整枝法の違いによる樹冠の差が拡大し、作業時間等の格差も大きくなると考えられる。
  2. 幼木時の整枝せん定作業は、誘引作業や栽植本数増により、2段盃状形と比較して作業時間が約30%増加する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000700
カテゴリ 傾斜地 軽労化 省力化 除草 除草剤 施肥 低樹高 びわ 防除

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