中国中山間地域における年間150日以上農業に従事した40〜69歳層の動向

タイトル 中国中山間地域における年間150日以上農業に従事した40〜69歳層の動向
担当機関 中国農業試験場
研究課題名
研究期間 1998~1999
研究担当者 安武 正史
松下 秀介
渡部 博明
発行年度 1998
要約 中国中山間地域における年間就業日数150日以上で40~69歳の農業就業人口は、コーホートモデルで予測すると2010年には1995年と比べてと約4分の1に減少する。また当該地域は55~64歳層の職業移動による農業参入が多い特徴がある。
背景・ねらい  中国地域では他の地域に先行して農業の担い手の高齢化が進み、地域農業の存立基盤の脆弱化が進行している。中でも中山間地域は深刻な状況である。中国中山間地域における農業の担い手の高齢化の進行度合いの把握と今後の動向解明が重要な課題となっている。
 ここでは中国中山間地域を対象として、農業を専業的に行っており、地域社会でも中心となっている、年間農業労働日数150日以上で40~69歳の農業就業人口の2010年までの動向を解析する。なお、中山間の定義は農業センサスに従い中間農業地域と山間農業地域を合わせたものとする。
成果の内容・特徴
  1. 年間農業労働日数150日以上の農業就業人口の推移構造
     90年から95年への実数の推移をコーホート変化率で見ると、中国中山間の男の55~59歳層が、1.249と全国平均の1.003に比べて極めて高い値を示す(表1)。中国中山間では50歳代後半層で農業への参入が多いという特徴が指摘できる。
  2. 年間労働日数150日以上の農業就業人口の動向予測
     90年~95年の推移が今後も続くと仮定して、コーホートモデルを用いて予測すると、表2のようになる。40歳代~60歳代の担い手は、95年で男女合わせて54,877人であったが、2010年には14,038人と急速に減少していくと予測された。
  3. 中高年齢者層の職業移動による農業参入
     95年センサスを見ると、55~64歳層では、「前々年度勤務が主」で「前年度農業が主」である農家人口が約1,500人ほどおり(表3)、農業就業人口に対する比率(2.00、2.57)は全国(1.31、1.56)と比べるときわだって大きい。当地域では、1.とも合わせてこの年齢階層の職業移動が大きいことが特徴として把握された。

成果の活用面・留意点
  1. 高齢化の進展をふまえた技術開発の方向を検討する基礎資料として活用できる。
  2. コーホートモデルにより予測したのは担い手の人数であるが、農業の動きは農家単位で動くことが多い。また、担い手として法人の位置づけも別に考慮する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000686
カテゴリ 中山間地域

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