寒小ギク新品種‘紀州紅’の育成経過と開花特性

タイトル 寒小ギク新品種‘紀州紅’の育成経過と開花特性
担当機関 和歌山県暖地園芸センター
研究課題名
研究期間 1991~1997
研究担当者 花田裕美
里村博輝
発行年度 1997
要約 寒小ギクとスプレーギクを交配後選抜を行い、新品種‘紀州紅’を育成した。本品種は、赤紫、盃型、半八重咲きの寒小ギク早生品種で、6月下旬に定植すると12月上中旬に開花が認められる。
背景・ねらい  寒小ギクの需要が低迷するなか、12月上中旬咲きで消費者指向に対応した色、草姿等の特性を備えた品種が望まれている。そのため、寒小ギクとスプレーギクを交配し、県下の露地条件に適合した赤系で、新しいタイプの草姿を示す寒小ギク品種の育成を目標とする。なお、本品種は、品種登録を申請中である。
成果の内容・特徴
  1. 本品種、‘紀州紅’は、平成3年に寒小ギクの赤系統‘姫小町’(1月咲き)に紫桃色のスプレーギク(11月上旬咲き、品種名不明)を交雑して得られた品種である。
  2. 本品種は6月下旬に定植した場合、開花が12月上中旬となる寒小ギクであり栽培年度により差がみられるが‘姫小町’に比べ、25日程度開花が早くなる(表2)。
  3. 花色は、花弁が赤紫(JHSカラーチャートの9508)、花芯が穏黄緑(同カラーチャートの3512)である。 ‘姫小町’では、花弁が穏紫ピンク(9212)、花芯が鮮橙黄(2205)である。また花径は、4.2㎝で‘紫桃スプレー’よりも小さく、‘姫小町’よりも1㎝程度大きい(表1)。
  4. 花型は、半八重であり、外周部の花弁が開いた後も中心部の花弁が立ち盃型、花型の乱れが生じない(表1)。
  5. 草丈は、119.1㎝と‘姫小町’に比べ25㎝程度長く、草姿が異なり1本当りの側枝数が多く、側枝長も長い(表2)。

成果の活用面・留意点
  1. 暖地、露地栽培
  2. 本品種は、分枝性が旺盛であるため、従来の品種より栽植密度を広めにとる。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000625
カテゴリ カラー きく 栽培技術 新品種 品種

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