レタスの秋まき2〜3月どり栽培でのセル成型苗の冷蔵による生育促進と収量の向上

タイトル レタスの秋まき2〜3月どり栽培でのセル成型苗の冷蔵による生育促進と収量の向上
担当機関 兵庫県立淡路農業技術センター
研究課題名
研究期間 1997~1998
研究担当者 岩田 均
時枝茂行
小林尚司
発行年度 1997
要約 レタス 2~3月どり栽培に、播種8月下旬~10月上旬、育苗日数4週間前後、冷蔵期間40日以内の冷蔵苗を利用することにより、慣行栽培と比較してL球以上 比率が3~5倍に向上する。
背景・ねらい  レタスのセル成型苗は、1~2℃暗黒、通気性の低い資材で被覆、殺菌剤処理により2か月以上の長期貯蔵が可能である(1996.兵庫淡路)。苗冷蔵は、天候に左右されることなく必要な時に苗の供給が可能となり、また、育苗施設の効率的運用のために有効であるが、ここではさらに苗の冷蔵処理が低温期での生育や収穫時期、収量等に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 7月24日~10月2日に「サントス2号」を200穴セルに播種し、26日または31日間育苗した後2℃で冷蔵した苗を11月21日に出庫すると、苗の生育は育苗日数が31日のほうが良好である(表1)。
  2. 冷蔵日数は、40日以内では根重の増加によりT/R比が低くなり苗質が向上したが、40日を越えると葉数、葉重の減少が著しく苗質は低下した(表1)。
  3. 冷蔵苗は、慣行の10月16日播種苗に比べて、全重、結球重が重くなった。但し、高温期の播種となる7月24日播種では、花芽の進行が著しく高く、生長点までの高さが高くなり、抽苔率、変形球とも多くなった。育苗日数は長いほど、この傾向は著しくなった(表1、表2)。
  4. 収穫球の出荷規格別割合において、慣行苗ではM球比率が62%であったのに対し、8月21日~10月2日播種の冷蔵苗では、出荷規格L球中心の揃った収穫ができる。また、収穫時期が慣行苗より早くなり、ほぼ一斉に収穫ができる(表2)。

成果の活用面・留意点
  1. 育苗センター等では、8月下旬~10月上旬播種の好適な気候条件の間に苗を生産、貯蔵することで効率的な運用が可能となる。また、冷蔵苗は単に苗の保存だけでなく、低温期の定植後の初期生育が促進されるため、冬期のレタス栽培にメリットがある。
  2. 庫内の温度が0℃以下に下がると低温障害の影響を受けるため、温度管理には十分注意する。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000602
カテゴリ 育苗 温度管理 栽培技術 出荷調整 長期保存・貯蔵 播種 レタス

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