ブドウ「ピオーネ」のホリゾンタル整枝栽培による作業の快適化

タイトル ブドウ「ピオーネ」のホリゾンタル整枝栽培による作業の快適化
担当機関 兵庫県立中央農業技術センター
研究課題名
研究期間 1997~1998
研究担当者 荒木 斉
谷本留美
福井謙一郎
米谷 正
発行年度 1997
要約 ブドウ「ピオーネ」のホリゾンタル整枝は、主な栽培管理作業の作業強度が大幅に軽減され、楽に作業が行える。また、疲労が少なく、作業の快適化が図れる主枝の高さは、ほぼ胸の位置で、作業者の身長の2/3程度である。
背景・ねらい  ブドウの平棚栽培は、両腕をあげたままの立ち作業が極めて多く、過重な労働を強いられており、作業姿勢の改善による栽培管理の快適化は重要である。そこで、ホリゾンタル(一文字)整枝栽培による作業姿勢の改善とその効果を明らかにし、最も快適な作業位置(主枝の高さ)を検討する。
成果の内容・特徴
  1. ホリゾンタル整枝でのジベレリン処理作業は、従来の平棚整枝に比べ、常に腕を肩より上に保つ挙上姿勢が皆無となり、上腕部の筋負担は半分以下に軽減される(表1)。
  2. ホリゾンタル整枝での薬剤散布作業は平棚整枝に比べ、樹冠下に潜る必要がなく、筋負担が軽減される。また、作業道が確保されているため、薬剤散布の機械化が容易で、防除機を利用すると、より一層の軽作業化が図れる(表1)。
  3. ホリゾンタル整枝での誘引作業は、斜め上方にV字状に誘引するため、ねん枝の必要がほとんどなく、筋負担が大幅に減少し、作業能率も向上する(表1)。
  4. ジベレリン処理作業は、作業位置が胸の高さで肩部、上腕部の筋負担が最も小さくなる。疲労の少ない適正な作業位置は、作業者の身長の2/3程度である(表2)。
  5. 摘粒作業はジベレリン処理作業よりやや低い、腰から胸の高さが最も快適である。また、台車の利用によりさらに筋負担が軽減される(表3)。
  6. 以上、ホリゾンタル整枝は、主な栽培管理作業の筋負担が大幅に軽減され、楽に作業が行える。ホリゾンタル整枝の主枝の高さをほぼ胸の位置で、作業者の身長の2/3程度にすることで、疲労が少なく、作業の快適化が図られる。

成果の活用面・留意点  ホリゾンタル整枝は、主な栽培管理作業の筋負担が大幅に軽減され、楽に作業が行えるが、ジベレリン処理作業については前傾姿勢が増えるため、腰部への筋負担がやや増加する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000503
カテゴリ 機械化 栽培技術 ぶどう 防除 薬剤

この記事は