バラの冬期増収のための整枝法の改善

タイトル バラの冬期増収のための整枝法の改善
担当機関 和歌山県暖地園芸センター
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者 嶋本久二
上山繁文
中井伸人
発行年度 1996
要約 アーチング法式で仕立てたバラの樹形管理で、10月中旬から春先までの間採花母枝を仕立てて収穫することにより、夏場長い切り花を得やすいアーチング法の利点を損なうことなく冬期の収量が増加する。
背景・ねらい  アーチング法は、高温期にも比較的長い切り花を得やすく、省力的な方法として広く普及している。しかし、冬場のシュートの発生が著しく減少し、収量が低下すること及び、冬場は90cmを超える切り花が多発することなどが問題となっている。そこで、低温期は、短い採花母枝を仕立て収穫する冬期切り上げアーチング法(図1)を考案し、その管理技術を開発した。
成果の内容・特徴
  1. 冬期切り上げ法では周年アーチング法に比べて、冬期の収量が通路を含めた実面積で3.3㎡当たり70本(‘ローテローゼ’)程度増加し、90cmを超える極度に長い収量割合が低下する(図2)。
  2. 冬期切り上げ法での切り上げ開始は、9月20日では冬期の収量及び切り花品質が低下することから、10月下旬頃が適する(表1)。
  3. 冬場採花母枝から収穫している状態を、株もとからの収穫に戻すための切り戻しせん定の時期が遅くなると樹高の上昇をまねき、収穫後の芽の整理作業や、誘引のためのフラワーネット等の設置が必要となる。また、せん定時期が高温期になると、梅雨明け以降の収量も低下する(表2)。よって、せん定は5月中旬頃までに終えるように行う。
  4. 栽植密度、切り上げ時の採花母枝の確保数、さらに、切り上げ時の収穫後の芽の整理は切り花収量及び品質に影響を与える。冬期収量には、単位面積当たりの採花母枝の本数が深く関係しており、切り上げ開始時の母枝本数は36本/マット程度が適している(図略)。
成果の活用面・留意点
  1. アーチング法で栽培中の生産に導入することで増収が望める。
  2. 冬期切り上げ時の芽の整理については、‘ローテローゼ’では、放任により切り上げ後の採花母枝数が増加し収量も増加したが、品種の萌芽特性・樹勢を加味して芽かきの量を調整する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000366
カテゴリ 管理技術 ばら 品種

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