バラの大苗利用による仕立て期間の短縮と省力育苗法

タイトル バラの大苗利用による仕立て期間の短縮と省力育苗法
担当機関 和歌山県暖地園芸センター
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者 上山茂文
中井伸人
嶋本久二
発行年度 1996
要約 バラのアーチング法において大苗を定植することで、定植後の仕立期間を60~90日間短縮できる。また、底面給水式ベンチを利用することで、大苗の育苗管理を省力化できる。
背景・ねらい  バラのロックウール栽培において、定植後の仕立期間を短縮する技術の開発が望まれている。そこで、大苗の利用による本圃での仕立期間短縮への応用の可能性を検討し、また、大苗を省力かつ均一に育苗するため、底面吸水式ベンチの利用を試みた。
成果の内容・特徴
  1. 大苗を利用することにより、定植後の仕立て期間が60~90日程度短縮できる(図1)。
  2. 大苗(130日間7.5×5.0×5.0cmロックウールポットで育苗)と通常苗(35日育苗)をロックウールマットに定植し、定植20後ロックウールポット底面からマットへの新根の発生本数を比較したところ、大苗160.7本に対して、通常苗28.1本となった(図2)。大苗は通常苗に比べて非常に旺盛な活着力を示す。
  3. 大苗の育苗は図3に示すような底面吸水式ベンチで省力的に育苗できる。また、栽培温室が連棟の場合は谷間に、畦波板とミカンのコンテナ等で作成した簡易なものを設置すると低コストですむ。
  4. 底面吸水式ベンチは、従来のミストのみのかん水システムに比べて、ロックウールポット内の水分が均一に管理できる(図4)。
  5. 水道水で飽水した7.5×5.0×5.0cmロックウールポットにさし木し、その直後から吸水マットに園試処方でEC1.5ms/cm/secの養液を5リットル/日/㎡を1日5回に分けて与えるとロックウール内のECは、徐々に上昇する(図5)。
成果の活用面・留意点
  1. 気象変動に合わせて月に1回程度、ポット上面からEC1.5ms/cm/sec程度の養液を掛け流すことにより、ポット内ECの極度な上昇を防ぐ。
  2. 芽接ぎ苗、切り接ぎ苗、ミニプランツ等の購入苗の場合も、入手後吸水ベンチでシュートを伸長・分枝させた後定植することで、栽培温室の有効利用が可能となる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000362
カテゴリ 育苗 栽培技術 省力化 低コスト ばら

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