キャベツセル成型苗の施肥量、昼夜温差、生育調節剤による草丈調節

タイトル キャベツセル成型苗の施肥量、昼夜温差、生育調節剤による草丈調節
担当機関 兵庫県立中央農業技術センター
研究課題名
研究期間 1996~1998
研究担当者 大西忠男
竹川昌宏
発行年度 1996
要約 キャベツのセル成型苗の草丈は、育苗培地の施肥量(N0~150mg/l)や育苗中の液肥追肥回数(週1~2回)の調整、昼夜温差(DIF)の減少、ウニコナゾールPやジベレリンなどの生育調節剤によって制御できる。
背景・ねらい  キャベツ栽培では、セル成型苗を利用した全自動移植機の導入が進んでいる。全自動移植機を利用する場合、苗や胚軸が伸びすぎると正常な植え付けができず、収量・品質の低下をきたすことが多い。こうした状況を回避するためセル成型苗の草丈を制御する技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 育苗培地の施肥量を窒素成分で 0~150mg/l、追肥を窒素100ppm程度の液肥週1~2回の間で調整することにより草丈が制御できる。施肥量あるいは液肥追肥回数が少ないほど草丈は小さくなり、培地施肥量N0、追肥週1回の場合、施肥量N150mg/l、追肥週2回の場合に比べて70%程度に抑制できる(表1)。
  2. 昼夜温差の調整により、胚軸長や節間長が制御できる。昼夜温差が大きいほど伸びやすく、夜間暖房により茎の長さは無処理の60%程度に抑制できる(表2)。
  3. 生育調節剤を処理することにより、草丈は制御できる。ウニコナゾールP 5ppm液の本葉1枚時期、トレイ当たり15ml処理の効果が高いが、状況に応じて濃度2~10ppmの範囲で、草丈を無処理の60%程度に抑制できる(図1)。
    また、ウニコナゾールPにより草丈が抑制されすぎた場合、定植の1週間前までにジベレリン(GA3 )50~100ppmを処理すると、草丈は約15%回復する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 施肥量を減少すると苗の重量が小さくなる。苗重量の低下は生育の遅れや収量の低下につながる場合があるため注意する。
  2. 昼夜温差による草丈調節では、生育速度は気温の高低に左右されるため、草丈と生育速度とは別に考えねばならない。
  3. ウコニナゾールP、ジベレリンは現在キャベツへの登録がないため、使用には登録を待たねばならない。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000358
カテゴリ 育苗 キャベツ 栽培技術 施肥

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