都市農村交流の段階性と展開方向

タイトル 都市農村交流の段階性と展開方向
担当機関 中国農業試験場
研究課題名
研究期間 1996~1996
研究担当者 室岡順一
飯坂正弘
櫻井清一
発行年度 1996
要約 都市農村交流は、農産物直売所や観光農園が普及しているが、今後は他の交流活動の増加が見込まれる。また、都市農村交流の参加者は、参加した活動数が多くなるほど、新しい活動にも意欲的になり、経験の度合が段階的である特徴を有する。
背景・ねらい  都市農村交流は、これまで個々の交流活動の事例分析はみられるが、都市農村交流に対する意向の実態は未解明である。ここでは、都市・農村住民双方を対象にしたアンケート調査によって、その参加実態、意向および展開方向を明らかにする。
成果の内容・特徴  1994・95年に西日本-東日本、都市部-農村部に分けた全国4地点(岡山県倉敷市、岡山県美星町、東京都目黒区、茨城県美和村)での計2000名対象のアンケート調査を実施し、以下の点が明らかとなった(回収率は57.8%)。
  1. 農産物直売所・青空市は7割の回答者が参加経験を有し(「参加継続」6割、「参加中止」1割)、参加中止に見合う1割の「新規参加希望」がおり、参加が定着している活動であるといえる。他方、他の交流活動の多くは、「新規参加希望」が「参加継続」と「参加中止」の合計を上回り、これらの活動への参加が今後増加することがうかがえる(図1)。
  2. 参加した活動の種類(横軸)が2つから6つへ増加しても、今後参加したい活動の種類(縦軸)は減少せず、むしろ2つから4つへ逓増する(図2)。また縦軸・横が増加するにつれて参加者数は減少する。これは、第1に各交流活動毎に参加種類数が異なること、第2に参加種類が多くなっても、新たな活動にも意欲的であることを意味する。すなわち、参加者にとって、都市農村交流は、1つずつ遍歴するではなく、活動幅が徐々に累積し広がっていくという特徴を有する。
  3. 1)2)より活動経験が豊富になるに従って、農産物直売所等→農作業・農村生活体験等→山村留学へと交流活動の内容が、オープンな形態から契約的なものへと展開する。
成果の活用面・留意点  今後、参加者の増加が見込まれる交流活動に取り組む場合は、不特定多数の者への宣伝ではなく、すでに参加者の多い農産物直売所等の参加者を対象に働きかけたり、結合(近接立地、回遊コース設定、複数の交流活動への参加者への優遇等)を図ると効果的であろう。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000334
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