シュクコンカスミソウうどんこ病の発生生態および防除対策

タイトル シュクコンカスミソウうどんこ病の発生生態および防除対策
担当機関 広島県立農業技術センター
研究課題名
研究期間 1996~1998
研究担当者 香口哲行
松浦昇平
発行年度 1996
要約 シュクコンカスミソウの新病害であるうどんこ病(Oidiumsp.)の好適発生条件、寄主範囲、圃場伝染病を明らかにした。また、DMI剤など、本病に有効な農薬とその効果的使用方法を明らかにした。
背景・ねらい  シュクコンカスミソウのうどんこ病は1995年6月、広島県中北部地帯で確認された新病害で、その病原菌はOidium sp.と同定され、Erysiphe buhrii U.Braun不完全世代に類似している。本病の病勢は極めて強く生産農家に大きな被害をもたらしている。
 そこで、本病原菌の諸性質を解明し、防除のための基礎データを集積すると同時に、本病の耕種的防除法、有効農薬の検索と効果的な使用方法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 本菌分生子の発芽適温は湿度は100%で15-28℃である(図1)。また、20℃での発芽率は、湿度100%で最も高く、湿度71-95%の範囲で差がない。一方、接種後の好適発病条件は、20℃、湿度約70-80%である(表1)。
  2. ナデシコ科を含む9科31種の植物への接種試験では、カーネーションなど一部のナデシコ科植物にのみ病原性を示し、栽培地周辺の主要な雑草には病原性を示さない。
  3. シュクコンカスミソウの7品種間で、本病に対する抵抗性の差異は認められない。
  4. 多発生圃場では、地上部残さを処分し、落葉ごとトラクターで耕耘後、約20日間栽培を中断することで、次作への病害の伝染が回避された。
  5. 数種のDMI剤、硫黄フロアブル剤、ベンズイミダゾール系殺菌剤などが、本病に対し高い防除効果を有する(表2)。また、湿展作用の強い展着剤を添加し、十分な量の薬液を散布することで効果的に防除できる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 収穫残さの処分や耕耘などの圃場衛生を徹底し、無病苗を導入することで、病原菌の生活環を裁ち切り、予防が可能である。
  2. シュクコンカスミソウのうどんこ病に登録のある殺菌剤はなく、早急な登録拡大が望まれる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000304
カテゴリ うどんこ病 かすみそう カーネーション くこ 雑草 抵抗性 なでしこ 農薬 品種 防除

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