グラジオラス抑制栽培の生育前期におけるハスモンヨトウ防除要否の判定

タイトル グラジオラス抑制栽培の生育前期におけるハスモンヨトウ防除要否の判定
担当機関 和歌山県農業試験場
研究課題名
研究期間 1996~1997
研究担当者 井口雅裕
宮本純子
森下正彦
矢野貞彦
発行年度 1996
要約 グラジオラス抑制栽培において、8月1か月間のハスモンヨトウの性フェロモントラップ誘殺数が1,000頭以上の年は9月に多発する可能性がある。生育前期(4~5葉期)において、株被害度0.5を超える株が5%程度ある時に防除を行う。
背景・ねらい  和歌山県のグラジオラス切り花栽培の主な作型である露地抑制栽培(8月定植、10~11月収穫)において、ハスモンヨトウが重要害虫となっている。その防除を効率的に行うために性フェロモントラップを用いた発生予測を行い、また圃場では株被害度から生育前期における防除要否の判定を行う。
成果の内容・特徴
  1. 性フェロモントラップ誘殺数からの圃場被害予測
     8月1か月間の性フェロモントラップ誘殺数と圃場における発生株率との間に正の相関が認められる(図1)。したがって、8月1か月間の誘殺数が 1,000頭を超えると、9月に多発することが予測される。
  2. 生育前期(4~5葉期)における防除要否の判定
     株被害度0~ 0.3では切り花長に影響を及ぼさず、それ以上被害が大きくなると切り花長は減少する。しかし、株被害度が
    0.8までは切り花長への影響が少なく(図2)、被害を受けてもその後の成長でかなり補償される。
     株被害度と収穫日との関係では、被害度が0~
    0.5(食害面積が葉全体の0~30%)では10月下旬までの適期に収穫できるが、被害度が
    0.6以上になると11月5日以降となり、収穫が遅れる(図3)。
  3. 以上の結果から、4~5葉期に 100株調査を行い、株被害度が
    0.5を超える株が5%以上ある時に防除を行う。
成果の活用面・留意点
  1. 6葉期以降は、切り花(蕾と付属する第6~8葉)が直接被害を受けるために、被害許容限界は低くなり、生育後期は徹底防除が必要となる。
  2. 圃場における防除要否の判定に株被害度を用いているので、他の鱗翅目害虫(シロイチモジヨトウ、ヨトウガなど)の場合にも適用できる。
  3. ハスモンヨトウの登録薬剤がないので、アザミウマ類との同時防除を行う。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000292
カテゴリ 害虫 グラジオラス 栽培技術 性フェロモン 防除 薬剤

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